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魚の会(うおのかい) 令和6年度第1回講演会「熱帯魚のうそ、ほんと!」

魚の会(うおのかい) 令和6年度第1回講演会「熱帯魚のうそ、ほんと!」

熱帯魚とはどの様な魚を指すのでしょうか?外国から来た未知の魚であり、綺麗で可愛らしく、デリケートで、日本にいる魚とは全く異なる魚種だという印象を受けます。はたしてそうでしょうか。

熱帯魚という言葉にこそ、私達をその様な錯覚に陥らせる罠が潜んでいます。熱帯魚とは「観賞を主な目的として外国から輸入される魚種」のことです。温帯から熱帯に至るあらゆる地域に生息する魚種が、熱帯魚と呼ばれ全世界から日本へやってきます。熱帯魚は全世界の淡水魚を指すと言っても過言ではないのです。このことから考えると、淡水魚を研究材料としている研究者は熱帯魚研究者です。

世界の多くの人達がタンパク源として淡水魚を食していますが、それは熱帯魚を食べているのです。日本や欧米では、熱帯魚という言葉は観賞魚と同義語で使用され、ホビーとしての役割を担っています。ホビー、すなわち趣味として取り扱われているのが熱帯魚です。

その事は私達がこれらの魚を理解するための大きな障害に成っているのです。それがどの様なものであり、どの様に考えていくことが必要なのかを提案したいと思います。

合わせて、具体的な飼育についても言及したいと思います。

 

コリドラス・エレガンス

ブラジル連邦共和国 瀬能 宏撮影
KPM-NR
 181353

ヨツメウオ科の1種

ブラジル連邦共和国 瀬能 宏撮影
KPM-NR 45405

コリサ・ラリア

シンガポール共和国 瀬能 宏撮影
KPM-NR 45238

講師:浦野貴士(うらの たかし)

1954年東京都生まれ。現在プラゼール水生生物研究所・代表

業務は熱帯魚の飼育販売、飼育アドヴァイス、研究機関などへの協力。神奈川県立生命の星・地球博物館が収集した外国産淡水魚類標本の多くは同研究所を通じて入手したもの。研究所の南米産ナマズ類コリドラス属の在庫種数は200種以上であり、その内に60種程の未記載種をかかえる。10年以上にわたり、ブラジルを中心に南米の魚類調査を行い、その成果を専門誌や日本魚類学会で発表した。教員免許(理科・生物)取得後、小学校~専門学校で講演や教鞭をとる。元東京大学総合研究博物館・協力研究員。元TBSテレビ、動物番組企画ブレイン。

開催日 2024年5月19日(日曜)
場所 神奈川県立生命の星・地球博物館 1階 西側講義室
開催時間 14時30分から15時30分
申し込み 事前申し込み不要・当日受付
料金 無料
主催

魚の会(うおのかい)

「魚の会(うおのかい)」は、研究や産業、趣味を通じて「魚」に携わる人々が気軽に集い、親睦をはかり、あわせて水圏の環境保全に寄与することを目的として活動しています。第一線で活躍されている著名な先生をお招きして開催している年4回の講演会には、どなたでも自由に参加できます。お知り合いの方もお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

問合せ先 神奈川県立生命の星・地球博物館 担当:和田英敏
電話:0465-21-1515 e-mail:wada.kpm-ni@nh.kanagawa-museum.jp