[人と大地と]
 1C01[ 酸素の大発生 ]
 
ストロマトライト
stromatolite
産地:オーストラリア西オーストラリア州ピルバラ地方
岩石の切断面(せつだんめん)をよくみると、灰色の縞模様(しまもよう)がみえます。この縞模様は、約27億年前に地球上で最初に光合成(こうごうせい)をはじめた原始的なラン藻類(ランそうるい)であるシアノバクテリアが浅い海でつくりだした層が積み重なったものです。画像の標本は約1mほどの大きさです。
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.関連項目:

1D01 さまざまな時代に生きた生物
3E02 岩石の形と模様
3E03 風変わりな石

 
ストロマトライト
stromatolite
産地:カナダ北西準州グレートスレーブ湖イーストアーム島
明るい灰色と暗い灰色の細かな層が交互に重なり合った構造がわかります。約20億年前の浅い海に生きていた原始的なラン藻類であるシアノバクテリアが、海水中の細かな粒子を取り込んで作りだした層状の岩石です。画像の標本は、切断して表面をみがいたもので、大きさは約50cmです。
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1D01 さまざまな時代に生きた生物
3E02 岩石の形と模様
3E03 風変わりな石

 
ストロマトライトの露頭(ろとう)
stromatolite
産地:カナダ北西準州グレートスレーブ湖畔
カナダ北西部にある大きな湖、グレートスレーブ湖に浮かぶイーストアーム島にみられるストロマトライトの露頭です。ストロマトライトをくわしく観察することができます。同心円状(どうしんえんじょう)のストロマトライトが密集しているものです。ひとつの円の大きさは、約30cmほどです。
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1D01 さまざまな時代に生きた生物
3E02 岩石の形と模様
3E03 風変わりな石

 
ストロマトライト
stromatolite 
産地:ボリビア共和国サンタクルス地方
シアノバクテリアがつくりだした黒と茶色の縞模様(しまもよう)が、見事に同心円状(どうしんえんじょう)に発達していることがわかります。約10億年前のものと考えられています。画像の標本の大きさは、約70cmです。
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1D01 さまざまな時代に生きた生物
3E02 岩石の形と模様
3E03 風変わりな石

 
ストロマトライト
stromatolite
産地:中国
白と赤茶色の縞模様をつくる幅10cmほどの小さなストロマトライトが密集しているものです。約4億年前のものと考えられています。画像の標本は、約80cmほどのブロックです。
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1D01 さまざまな時代に生きた生物
3E02 岩石の形と模様
3E03 風変わりな石

 
現生ストロマトライト
living stromatolite
産地:オーストラリア西オーストラリア州ハメリンプール
1cm大の小さな貝殻(かいがら)や砂粒(すなつぶ)からできている現在の海で成長しているストロマトライトの断面(だんめん)です。縞模様(しまもよう)はあまりはっきりしませんが、一番外側に現在のシアノバクテリアがつくった細かな粒の層があります。画像の標本の大きさは、高さ約50cmです。
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1D01 さまざまな時代に生きた生物
3E02 岩石の形と模様
3E03 風変わりな石

 
現生(げんせい)ストロマトライトの露頭(ろとう)
living stromatolite
場所:オーストラリア西オーストラリア州ハメリンプール
ストロマトライトのでき方の疑問を解いたのが、ハメリンプールにある現在のストロマトライトです。マッシュルームのような形をした岩が、藻類が砂を取り込んでつくっているものであることがわかりました。
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1D01 さまざまな時代に生きた生物
3E02 岩石の形と模様
3E03 風変わりな石

 
縞状鉄鉱層(しまじょうてっこうそう)
banded iron formation (BIF)
産地:オーストラリア西オーストラリア州ハマスレー
約27億年前の海底に堆積(たいせき)した鉄とケイ酸分からできた岩石です。黒っぽい縞状のところは鉄分の多い層、赤っぽいところはチャートというケイ酸分の多い層です。画像の標本の大きさは、約60cmです。
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.関連項目:

1B01 海底をつくる岩石
3E02 岩石の形と模様
4A02 金属資源

 
縞状鉄鉱層(しまじょうてっこうそう)の露頭(ろとう)
banded iron formation (BIF)
場所:オーストラリア西オーストラリア州ハマスレー
オーストラリア北西部のハマスレー地域に分布する縞状鉄鉱層の大露頭です。わずかな雨水(あまみず)に削られた谷の中で、見事な縞模様を観察することができます。その一部は現代の鉄文化を支える大鉄鉱山となっています。
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1B01 海底をつくる岩石
3E02 岩石の形と模様
4A02 金属資源

 
酸素の放出(さんそのほうしゅつ)
植物の多くは、二酸化炭素(にさんかたんそ)を吸収(きゅうしゅう)して、酸素(さんそ)を放出(ほうしゅつ)するという光合成(こうごうせい)という活動します。地球が誕生してからしばらくの間は、地球上には酸素はありませんでした。地球で最初に光合成(こうごうせい)をおこなった生物が、原始的なラン藻類(そうるい)であるシアノバクテリアです。
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1D01 さまざまな時代に生きた生物

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