[人と大地と] |
1E03[ 島弧地殻をつくる岩石 ] |
![](images/1e03_1s.jpg) |
■玄武岩質枕状溶岩(げんぶがんしつまくらじょうようがん) basaltic pillow lava 産地:カナダ北西準州イエローナイフ 海洋プレートの沈み込み帯で形成された玄武岩質マグマが、海洋性島弧(かいようせいとうこ)で噴出(ふんしゅつ)してつくりだした枕状の溶岩です。海水中で噴出した溶岩のまわりが海水で急に冷やされて、枕のような形をつくりだします。その枕状の殻を次ぎ次に突き破って、新しい溶岩が押し出してきて、まるで枕がたくさん積み重なったような形状をつくりだします。その他の火山の噴出物とともに、島弧(とうこ)の地殻(ちかく)を形成していきます。画像の標本は、約25億年前のものです。
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.関連項目: |
1B02 大陸をつくる石 |
1E04 沈み込み帯でできる岩石 |
3E02 岩石の形と模様 |
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![](images/1e03_2s.jpg) |
■玄武岩質溶岩(げんぶがんしつようがん) basaltic lava 産地:東京都大島町三原山(伊豆大島) 海洋プレートの沈み込み帯で形成された玄武岩質マグマが、島弧(とうこ)の火山フロントで噴出した溶岩です。粘り気の低い玄武岩質のマグマが噴出して、さまざまな形の溶岩をつくりだします。その他の火山の噴出物(ふんしゅつぶつ)とともに、島弧の地殻(ちかく)を形成していきます。画像は、伊豆大島(いずおおしま)の三原山(みはらやま)から噴出した溶岩です。
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.関連項目: |
1E04 沈み込み帯でできる岩石 |
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![](images/1e03_3s.jpg) |
■玄武岩質火山弾(げんぶがんしつかざんだん) basaltic volcanic bomb) 産地:東京都大島町三原山(伊豆大島) 海洋プレートの沈み込み帯で形成された玄武岩質マグマが、島弧(とうこ)の火山フロントで噴出したマグマの断片が、空中に放出され冷えて固まったものです。その他の火山の噴出物とともに、島弧の地殻(ちかく)を形成していきます。
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.関連項目: |
1E02 ホットスポットの火山岩 |
1E04 沈み込み帯でできる岩石 |
3E02 岩石の形と模様 |
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![](images/1e03_4s.jpg) |
■安山岩質溶岩(あんざんがんしつようがん) andesitic lava 産地:神奈川県足柄下郡箱根町二子山 海洋プレートの沈み込み帯で形成された安山岩質マグマが噴出した溶岩(ようがん)です。画像の標本は伊豆・小笠原島弧(いずおがさわらとうこ)の北端部にある箱根火山で噴出した溶岩で、中央火口丘(ちゅうおうかこうきゅう)をつくっています。
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.関連項目: |
1E02 ホットスポットの火山岩 |
1E04 沈み込み帯でできる岩石 |
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![](images/1e03_5s.jpg) |
■泥岩(でいがん) mudstone 産地:神奈川県津久井郡藤野町和田峠 泥岩は陸から流されてきた細かな粒の泥が、陸棚(りくだな)や海溝(かいこう)など海底に堆積してできた岩石です。さらに海洋プレートの沈み込みにともなう大地の力を受けて、薄くはがれやすい性質の粘板岩(ねんばんがん)になりました。
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.関連項目: |
1B01 海底をつくる岩石 |
3E02 岩石の形と模様 |
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![](images/1e03_7s.jpg) |
■緑色凝灰岩(りょくしょくぎょうかいがん) green tuff 産地:秋田県男鹿市双六(そうろく) 海底火山の噴火により放出された火山砕屑物(かざんさいせつぶつ)が堆積(たいせき)してできた岩石です。熱水(ねっすい)の影響(えいきょう)による変質作用(へんしつさよう)をうけてできた緑色の鉱物が目立つため、緑色凝灰岩とよばれています。画像の標本は、東北日本に典型的にみられる緑色凝灰岩です。
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.関連項目: |
1E01 海洋地殻をつくる岩石 |
1E02 ホットスポットの火山岩 |
1E05 大陸地殻をつくる岩石 |
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EPACS Museum of Natural History
EPACS 自然史博物館 |