• スタッフ紹介

私たちが博物館のスタッフです!

スタッフ写真

大坪(小出) 奏 (Kanade KOIDE-OTSUBO)

非常勤学芸員

専門:アーカイブズ学・菌類生態学

E-mail:kanade@nh.kanagawa-museum.jp

興味の対象生物は、人知れず生態系を支えている微生物「菌類」ですが、過去に描かれた菌類図譜の整理・解析や、自然史の「標本以外」の重要資料(図画、写真など)の管理・解析・利用について、自然史博物館ならではの在り方を探る研究を並行して進めています。                                      

                                                                                                  2016年4月13日 更新

資料収集(あつめる)

生態系で、落ち葉の分解という役割を担っている菌類、とくに落葉上に発生している目に見えないほどの菌類を観察・収集しています。いわゆるキノコとは違い、あまり見向きもされないような微小菌ですが、小さくとも興味深い生態戦略を持つ種も多く、落葉の分解に大きく貢献している、縁の下の力持ちです。

落葉上に発生している小さな小さな菌類

落葉上に発生している小さな小さな菌類

落葉上に発生している小さな小さな菌類

 

調査・研究(しらべる)

明治~昭和期に描かれた菌類図譜について検討しています

寄贈により当館で所蔵している「今関六也コレクション」の整理と解析を手がけています。当コレクションには歴史的・学術的に大変価値のある菌類の図画などがふくまれています。これらの公開に向けてデータベース化を進めるだけでなく、実物標本や図鑑、論文との関係性を明らかにすることで、分類学的な重要性を付加することを目指しています。

外部研究費:日本学術振興会科学研究費 若手B「自然史博物館に残された絵画資料「標本画」の活用と共通課題克服のための実践的研究」16K16344 平成28年度-平成30年度

樹木の葉に生息している菌類について調べています

葉が樹上で生きているとき、枯れかけているとき、落葉して地表に落ちた あと、それぞれの段階でさまざまな菌類が生息し、葉っぱ1枚のなかで陣取り合戦をしています。こうした菌類がいつから、どのように葉に入り生息しているの か?落葉の分解にはどのように関わっているのか?をテーマに調べています。

展示(みせる)

目に見えにくい菌類をいかに展示するか?

菌類の種や形態はとても多様で、目に見える大型のきのこになるのは、その生活史の中でも種多様性の中でも、ごくわずかです。目に見えない多様な菌類の世界をいかに展示し、その存在を実感してもらえるか?というテーマで展示手法を検討しました。

外部研究費:全国科学博物館振興財団 科学博物館活動等助成事業(平成23年度)「目に見えにくい菌類の「視覚化」による新しい体験型展示手法の開発」

これまで関わった主な展示

教育・普及(つたえる)

おもに実施している講座

  • 身近なカビの実験と観察
    菌類のなかでも特に嫌われ者になりがちな「カビ」について、その面白さや働きを伝える講座を子ども対象で実施しています。
  • 菌学事始め
    菌類に興味のある大人の方のために、基礎の菌類講座を実施しています。菌類の不思議な世界をのぞいてみたい方、少し詳しく知りたい方、おまちしています。(担当:折原・大坪)

身近なカビの実験と観察

菌学事始め

入生田菌類誌

博物館の周辺に生息するさまざまな菌類について、菌類ボランティアの皆さんによる詳細な顕微鏡観察と文献調査を3年間にわたって行いました。執筆にあたっては各分野の専門家の指導を受け、勉強会を実施、原稿の修正などを行いました。この結果をまとめ、「入生田菌類誌資料 第1巻」として2011年3月、刊行しました。地方博物館を舞台に、アマチュア(市民)とプロ(職業研究者)が連携してできあがった、画期的な資料です。 ※現在、第2巻にむけて始動しています!

おもな依頼講演

  • 「菌類と伊藤篤太郎」第32回名古屋大学博物館企画展講演会 2016年4月
  • 「今関六也菌類図譜―その全貌と学術的価値―」大阪市立自然史博物館 2014年1月
  • 「地方博物館を介した菌類インベントリー構築に向けた試み」日本菌学会関東支部大会(話題提供講演―ミュージアム-アマチュア-アカデミアが連携して探る菌類の多様性―)2012年4月