• スタッフ紹介

私たちが博物館のスタッフです!

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平田 大二 (Daiji HIRATA)

館長

専門:地質学・岩石学

E-mail:hirata@nh.kanagawa-museum.jp

ごあいさつ

当館が1995年(平成7年)3月に開館して以来、25回目の春を迎えました。毎年の繰り返しではありますが、時が経つことの早さをあらためて感じます。今年は天皇陛下の譲位に伴い、5月1日から元号が「平成」から「令和」と改元されました。実は、当館は1989年(平成元年)に建設準備が始まり、30年の時を経て現在に至っています。開館後、上皇陛下には、行幸啓、日本魚類学会出席、特別展見学など3回もご来館いただきましたことは、光栄に余るところであり、平成という時代の貴重な思い出となりました。

しかし、新しい時代になっても博物館の活動が変わることはありません。当館の使命に基づき、国内外の自然史資料を収集し(集める)、資料を基にした調査研究を行い(調べる)、その成果を展示や講座・講演会など普及活動で公開する(伝える)という3つの基本的な活動を今年も継続していきます。

この基本的な活動を継続していくためには、博物館職員だけでなしえるものではありません。日頃からご支援とご協力をいただいている博物館ボランティアや博物館友の会の皆さん、地域の皆さん、そして当館をとりまくさまざまな利用者、関係者の方々の理解があればこそです。

当館も1995年の開館以来、四半世紀を過ぎようとしています。建物や施設設備の老朽化、収蔵スペースの狭隘化、展示の陳腐化などは日々進行しています。また、社会状況も時事刻々と急速に変化していくことでしょう。AI(人工知能)の開発に伴うシンギュラリティ(2045年問題)も議論されており、博物館もその影響を少なからず受けるかもしれません。これからも博物館を維持していくためには、さまざまな課題を解決していかなくてはなりませんが、慌てないでできることから進めていくことが肝心かと思います。

これからも、当館の運営と活動につきまして、ご理解とご支援、ご協力をよろしくお願いします。

2019年5月

 

プロフィール

もともとは地学担当の学芸員です。地層や岩石の中から、地球46億年の歴史を物語る証拠を探し出す醍醐味に魅せられています。これからも知的好奇心を持ち続けて、地球を調べることの楽しさを伝えることができればと思っています。旧神奈川県立博物館からはじまり、1995 年に当館が開館して以来、博物館歴は40年にもなり、館長歴も6年目を迎えました。

今年度も職員の皆さんに支えられながら務めてまいりますので、よろしくお願いします。

 

資料収集(あつめる)

以前は、神奈川県内外の岩石、鉱物を集めることもしていましたが、さすがに今はできなくなりました。そのかわり、様々な方々から貴重な標本を寄贈していただくように配慮しています。集めた資料が、多くの方々によって研究や展示、普及活動に活用してもらえればと思います。

湯河原沸石

湯河原沸石
(神奈川県)

海緑石を含む丹沢層群

海緑石を含む丹沢層群
(神奈川県)

かんらん岩ゼノリス

かんらん岩ゼノリス
(アルゼンチン)

調査・研究(しらべる)

丹沢山地や伊豆半島、また三浦半島や房総半島など南関東地方の大地の生い立ちについて調査研究を進めてきました。また、南米大陸のパタゴニア地方の火山地質調査や、博物館における地学教育に関する研究も行ってきました。最近、再び神奈川を中心とした南関東地方の地層について調べ直しています。

横須賀市猿島

横浜市栄区

ソムンクラ台地

ソムンクラ台地(アルゼンチン)

最近の主な研究論文

  • 房総半島沖野島海底谷の海底地形・地質および生物の目視観察 - NT12-22 次航海ハイパードルフィン #1426 潜航潜水調査報告 -. 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (45): 29-39, 高橋直樹ほか共著, 2016.
  • 地層剥ぎ取り技法を用いた箱根火山起源噴出物の実物標本化‐神奈川県立生命の星・地球博物館における露頭情報の収集・保存・活用‐. 火山, 60(3):341-348. 石浜佐栄子ほか共著, 2015.
  • 地学リテラシー涵養のための博物館常設展示を活用した双方向型連続講座. 日本サイエンスコミュニケーション協会誌, 4(1): 44-51. 平田大二・五島政一, 2015.
  • Evolution history of the crust underlying Cerro Pampa, Argentine Patagonia : Constraint from LA-ICPMS U–Pb ages for exotic zircons in the Mid-Miocene adakite. Geochemical Journal, 47(2): 235-247. Orihashi, Y. et al., 2013.

展示(みせる)

これまでに集めてきた国内外の岩石や鉱物を活用して、地球の歴史や日本列島の大地の生い立ち、さらには南米大陸パタゴニア地方の火山の様子を紹介してきました。2017年度には、地層の剥ぎ取り標本の特別展のお手伝いをほんの少しだけしました。

特別展チラシ

企画展チラシ

企画展チラシ

特別展関連印刷物

教育・普及(つたえる)

46億年の時空間を旅する地質学の面白さと、博物館における自然科学の楽しみ方を伝えたいと思い活動しています。2011年の東日本大震災以来、自然災害から命を守ることについて考えることが多くなりました。

27億年前の縞状鉄鉱層

27億年前の縞状鉄鉱層(オーストラリア)

38億年前の礫岩

38億年前の礫岩(グリーンランド)

最近の主な普及著作物

  • 日本地質学会編著「はじめての地質学 日本の地層と岩石を調べる」. 247pp, ベレ出版, 平田大二ほか共著, 2017.
  • 神奈川県立生命の星・地球博物館編「かながわの自然図鑑①新版 岩石・鉱物・地層」. 159pp, 有隣堂, 平田大二ほか共著, 2016.
  • 日本海の拡大と伊豆弧の衝突-神奈川の大地の生い立ち, 有隣新書, 191pp, 有隣堂, 藤岡換太郎・平田大二編著, 2014.
  • 自然災害からいのちを守る科学. 岩波ジュニア新書, 230pp, 岩波書店, 川手新一・平田大二, 2013.