• スタッフ紹介

私たちが博物館のスタッフです!

スタッフ写真

平田 大二 (Daiji HIRATA)

館長

専門:地質学・岩石学

E-mail:hirata@nh.kanagawa-museum.jp

ごあいさつ

当館は、今年で22回目の春を迎えました。1995年3月の開館以来、その使命の基づき、神奈川を中心に国内外の自然史資料を収集し(集める)、それらの資料を基に調査研究を行い(調べる)、その成果を展示や講座・講演会など普及活動で公開してきました(伝える)。この「集める」、「調べる」、「伝える」の3つが、博物館の基本的な活動です。おかげさまで2016年3月までの総利用者数は600万人以上にもなりました。利用者には、展示室の入場者だけでなく、ライブラリーや講座・講演会などの行事参加者も含まれています。また、学芸員へのレファレンスも毎年3000件以上あります。さらに、国内外から収蔵資料を研究目的で利用する研究者も多くいます。このように様々な場面で多くの方々にご利用いただき、お役に立ててきたと自負しています。今年度は、新しい学芸員を2名迎えることもでき、博物館活動がさらに充実できると期待しています。

一方で、20年以上経てば、やはり建物や施設設備の老朽化は否めません。さらに、収蔵資料の増加に伴う収蔵スペースの狭隘化も当然起きることです。また、昨年は箱根大涌谷の火山活動があり、博物館活動への影響も心配されました。幸いなことに大事には至りませんでしたが、さまざまな災害から利用者と職員、そして貴重な資料を守ることをあらためて意識させられた出来事でした。当館が積み上げてきた実績を将来にどのように継承していくか、また処々の課題をどのように解決していくか、今後の重要な案件です。

今後も、皆さまのご理解と、ご支援、ご協力をよろしくお願いします。

2016年4月

プロフィール

現在は館長をしていますが、もともとは地学担当の学芸員として、旧県立博物館以来37年間勤めてきました。本年3月末で一区切りとなりましたが、引き続き館長として勤めることになりました。物言わぬ地層や岩石から、地球の46億年の歴史をひも解く醍醐味に魅せられてきました。今後も、知的好奇心を持ち続けて、地球を調べることを楽しんでいきたいと思います。

資料収集(あつめる)

神奈川県内だけでなく国内外の岩石・鉱物資料を、自分で集めるとともに多くの方々から貴重な標本を寄贈していただきながら、収蔵資料の拡充を進めてきました。集めた資料を整理保管、資料登録をして、さらに研究することで学術的な付加価値が高まり、展示や普及活動に活用することができます。

湯河原沸石

湯河原沸石
(神奈川県)

海緑石を含む丹沢層群

海緑石を含む丹沢層群
(神奈川県)

かんらん岩ゼノリス

かんらん岩ゼノリス
(アルゼンチン)

調査・研究(しらべる)

丹沢山地や伊豆半島、また三浦半島や房総半島など南関東地方の大地の生い立ちについて調査研究を進めてきました。また、南米大陸のチリとアルゼンチンにまたがるパタゴニア地方の火山地質調査や、博物館における地学教育に関する研究にも参画してきました。

西丹沢

西丹沢

飛騨

飛騨

ソムンクラ台地

ソムンクラ台地(アルゼンチン)

最近の主な研究論文

  • 房総半島沖野島海底谷の海底地形・地質および生物の目視観察 - NT12-22 次航海ハイパードルフィン #1426 潜航潜水調査報告 -. 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (45): 29-39, 高橋直樹ほか共著, 2016.
  • 箱根火山噴出物を中心とした更新世中・後期テフラ露頭画像データベースの構築と公開‐神奈川県立生命の星・地球博物館の事例‐. 火山, 60(3): 333-340, 笠間友博ほか共著, 2015.
  • 地層剥ぎ取り技法を用いた箱根火山起源噴出物の実物標本化‐神奈川県立生命の星・地球博物館における露頭情報の収集・保存・活用‐. 火山, 60(3):341-348. 石浜佐栄子ほか共著, 2015.
  • 無人探査機ハイパードルフィンによる相模湾東京海底谷北壁の露頭目視観察. 地質学雑誌, 121(5): 161-166.森 慎一ほか共著, 2015.
  • 地学リテラシー涵養のための博物館常設展示を活用した双方向型連続講座. 日本サイエンスコミュニケーション協会誌, 4(1): 44-51. 平田大二・五島政一, 2015.
  • JAMSTECと地域の博物館・水族館との協働による新たな広報活動の展開-相模湾の地形・地質・生物の多様性を伝える. 日本サイエンスコミュニケーション協会誌, 4(1): 52-58, 西川 徹ほか共著, 2015.
  • 三浦海底谷と東京海底谷の海底地形・地質および生物の目視観察 -NT10-15 次航海Leg 3 ハイパードルフィン潜航調査報告-. 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (44): 11-22, 柴田健一郎ほか共著, 2015.
  • 相模湾の海底地形・地質および生物の目視観察-NT08-21次航海ハイパードルフィン潜水調査報告-. 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (43): 73-97,藤岡換太郎ほか共著, 2014.
  • Boron and other trace element constraints on the slab-derived component in Quaternary volcanic rocks from the Southern Volcanic Zone of the Andes. Geochemical Journal, 47(2): 185-199, Shinjoe, H. et al., 2013.
  • Evolution history of the crust underlying Cerro Pampa, Argentine Patagonia : Constraint from LA-ICPMS U–Pb ages for exotic zircons in the Mid-Miocene adakite. Geochemical Journal, 47(2): 235-247. Orihashi, Y. et al., 2013.
  • 神奈川県南東部三浦半島にみられる田越川不整合の再検証. 神奈川県立博物館調査研究報告書(自然科学), (14): 103-116, 平田大二ほか, 2012.
  • プロト伊豆‐マリアナ島弧の衝突付加テクトニクス. 地学雑誌, 119(6): 1125-1160. 平田大二ほか, 2010.

展示(みせる)

これまでに集めてきた国内外の岩石や鉱物を活用して、地球の歴史や日本列島の大地の生い立ち、さらには南米大陸パタゴニア地方の火山の様子を紹介してきました。

特別展チラシ

企画展チラシ

特別展関連印刷物

教育・普及(つたえる)

46億年の時空間を旅する地質学の面白さと、博物館における自然科学の楽しみ方を伝えたいと思い活動しています。

27億年前の縞状鉄鉱層

27億年前の縞状鉄鉱層(オーストラリア)

38億年前の礫岩

38億年前の礫岩(グリーンランド)

最近の主な普及著作物

  • 神奈川県立生命の星・地球博物館編「かながわの自然図鑑①新版 岩石・鉱物・地層」. 159pp, 有隣堂, 平田大二ほか共著, 2016.
  • 「博物館行き」の復権. 博物館研究, 51(2), 4-5. 日本博物館協会, 平田大二, 2016.
  • フォッサマグナ発祥の地.自然科学のとびら, 21(2):9, 神奈川県立生命の星・地球博物館, 平田大二, 2015.
  • 県立生命の星・地球博物館の将来を考える. 神奈川県博物館協会編「博物館の未来をさぐる」, 40-53, 東京堂出版, 平田大二, 2015.
  • 日本海の拡大と伊豆弧の衝突-神奈川の大地の生い立ち, 有隣新書, 191pp, 有隣堂, 藤岡換太郎・平田大二編著, 2014.
  • 自然災害からいのちを守る科学. 岩波ジュニア新書, 230pp, 岩波書店, 川手新一・平田大二, 2013.