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学芸員の鈴木によるニホンイタチについての総説が公表されました

学芸員の鈴木によるニホンイタチについての総説が公表されました

2018年8月12日更新

学芸員の鈴木の執筆した総説「ニホンイタチ―在来種と国内外来種」が公表されました。

ニホンイタチは日本列島に広く分布している日本固有種で、最も身近な野生食肉類(イヌやネコなどの肉食動物が属する哺乳類の1グループ)の一種ですが、西日本や関東地方の都市部では個体数が減少していると考えられています。一方、導入された北海道、琉球列島、伊豆諸島などでは、生態系に深刻な影響を与えている可能性があります。

本稿では、鈴木が行なってきた形態学や生態学の研究も踏まえてニホンイタチの生物学的特徴とその研究の最前線を解説しました。

書誌情報

鈴木聡, 2018. ニホンイタチ―在来種と国内外来種. In: 増田隆一 (編), 日本の食肉類―生態系の頂点に立つ哺乳類,
pp. 135-153. 東京大学出版会, 東京.

剥製
写真:ニホンイタチの本剥製(左:オス KPM-NFM 3246;右:メス KPM-NFM 111;いずれも当館所蔵)