過去のイベント
貝殻のふしぎを調べよう いろいろな巻貝
日本とその周辺海域には巻貝が7,000種以上も分布するといわれています。その一部を材料に、巻貝の殻のかたちの法則性、多様性について学びました。
1. 最初に顔合わせを兼ねて一人ずつ知っている貝の名前を挙げてもらいました。また、日本に貝がどれだけ生息しているかなどのクイズをして、緊張をほぐしていきました。
2. 巻貝には「からだが非対称」「大人と子どもが相似形」「からだの中に螺線を持つ」という法則があります。標本と写真を見比べながら、参加者に螺線を確認してもらいました。
3. カラフルな殻を持つダンベイキサゴという巻貝について、どの色がどれだけの割合かを調べ、グラフを作りました。
4. 実際のダンベイキサゴの標本を円グラフのかたちに並べ、割合が合っているかどうか確認しました。
5. チョウセンフデガイの殻に見られる修復痕の数を数え、グラフを作りました。修復痕が少ないものほど個体数が多く、修復痕が多いものほど個体数が少なくなっていくという、特別な分布(ポアソン分布)に従うことを確認しました。これは、人間が一生の間に骨折する回数や、一年の間に風邪を引く回数の分布ににている、という解説を聞きました。
6. エゾアワビの殻の長さと幅、重さを測って、計算で比率を求めました。成長が進んでも比率が変わらないことから、「大人と子どもが相似形」という巻貝の法則を確認することができました。
場所 | 当博物館 実習実験室 |
---|---|
講師 | 学芸員 佐藤武宏 |
開催した日 | 2018年8月4日 |