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セラドン石でストラップをつくろう

セラドン石でストラップをつくろう

企画展「石展2」の関連行事として、博物館友の会との共催で講座「セラドン石でストラップをつくろう」を開催しました。石を磨いてオリジナルの玉アクセサリーをつくる講座です。いわゆる「勾玉づくり体験」では滑石など軟らかい石を材料にすることが常なのですが、本講座ではセラドン石(セラドン石を含む凝灰岩)を使いました。

セラドン石は、東丹沢に普通に見られる石です。そのセラドン石による装飾具「管玉」の弥生時代から古墳時代にかけての玉造工房が厚木市や海老名市の遺跡から見つかっています。「石展2」で展示中の管玉資料を見てワクワクし、東丹沢からセラドン石が見つかる話(セラドン石探し、玉川の地名由来、地質の解説)を聞いた後に、石磨きの作業としました。

耐水ペーパーを使っての石みがきには90分もの時間をかけています。粗めのヤスリから細かいヤスリへと変えながら、石を磨いていくのです。「磨けば光る」。小学校1年生から中高生、大学生、大人と多様な参加者のみなさん全員が自分のセラドン石を磨き上げました。

 

説明画像1

1. 東丹沢、玉川の緑石(セラドン石を含む凝灰岩)のお話から講座スタート。

説明画像2

2. 企画展「石展2」で社家宇治山遺跡出土の管玉を見ながらセラドン石を解説。

説明画像3

3. 丹沢の地層のお話とセラドン石磨きの手順の説明。

 

説明画像4

4. 東丹沢の河原の砂利から磨くセラドン石を選択。いくつかのセラドン石は整形処理しています。

説明画像5

5. 90 分間、黙々と石を磨きます。耐水ペーパー(#400 ~#2500)を使いました。

説明画像6

6. セラドン石に穴をあける作業はスタッフが担当。ルーターを使っています。

説明画像7

7. セラドン石の石磨きの成果。まさに「磨けば光る」。ひも付きの石は磨いていないものです。

説明画像8

8. ストラップをつければ完成。自分だけのセラドン石です!

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9. セラドン石作品を発表。参加者全員がみごとな作品を製作しました。

場所 当博物館 実習実験室
講師

学芸員 田口公則山下浩之

外来研究員 門田真人、友の会地学スタッフ

開催した日 2016年12月18日