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魚の会(うおのかい) 令和元年度第3回講演会 「日本のカニ類研究と酒井恒(さかい つね)博士」

魚の会(うおのかい) 令和元年度第3回講演会 「日本のカニ類研究と酒井恒(さかい つね)博士」

日程:2019年11月24日(日曜)

日本におけるカニ類の研究は、江戸時代にケンペルが持ち帰った標本から始まった。その後、シーボルトによってまとまった収集が行われ、様々な外国の研究者により研究された。明治時代に入り、外国人の指導を受けながら、相模湾から本格的な海洋生物研究が始まった。その後、昭和期に入って神奈川県出身の酒井恒博士により、日本産カニ類研究の集大成が行なわれた。酒井博士の生い立ちや研究の足跡をたどり、カニ類研究だけではなく理科教育岩実験所の設立や日本甲殻類学会の立ち上げなど、その業績を明らかにする。

細密画

タカアシガニ(雄) 酒井 恒博士による細密画 KPM-NV 149

講師:一寸木 肇(ちょっき はじめ)氏(大井町教育委員会おおい自然園園長)

1951年、神奈川県小田原市に生まれる。小さい頃から貝や石に興味を持ち収集していた。小学校教諭をめざして横浜国立大学教育学部に進む。先輩たちとのかかわりのなかで、小田原利光先生(旧小田原甲殻類博物館館長)やすでに横浜国立大学を退官していた酒井恒博士と出会い、甲殻類にのめり込む。海とともに山の魅力も捨てがたく、卒業論文では「サワガニの体色変異とその分布」について調べた。小学校教諭になってからは、近隣の市史、町史などで甲殻類の調査を担当するとともに、(公財)日本自然保護協会自然観察指導員講習会の講師を務めてきた。現在は酒井博士の生まれ故郷である神奈川県大井町で、町全体を一つの自然博物館と見立てて、自然観察会等を行い、町民に自然の多様性や素晴らしさを伝える「おおい自然園」園長としてさまざまな活動を行なっている。

開催日 2019年11月24日(日曜)
場所 神奈川県立生命の星・地球博物館 1階西側講義室
開催時間 14時から15時
参加方法 当日受付
料金 無料
主催

魚の会(うおのかい)

「魚の会(うおのかい)」は、研究や産業、趣味を通じて「魚」に携わる人々が気軽に集い、親睦をはかり、あわせて水圏の環境保全に寄与することを目的として活動しています。第一線で活躍されている著名な先生をお招きして開催している年4回の講演会には、どなたでも自由に参加できます。お知り合いの方もお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

問合せ先 神奈川県立生命の星・地球博物館 担当:瀬能 宏
電話:0465-21-1515 e-mail:senou@nh.kanagawa-museum.jp