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魚の会(うおのかい) 令和元年度第2回講演会 「メガマウスザメ---未知の巨大ザメの最新情報----」

魚の会(うおのかい) 令和元年度第2回講演会 「メガマウスザメ---未知の巨大ザメの最新情報----」

日程:2019年8月18日(日曜)

メガマウスザメ(Megachasma pelagios : ネズミザメ目、メガマウスザメ科)はハワイで偶然捕獲され、報道されたショッキングな姿形と巨体(全長4.5m)が、シーラカンスの発見と同じように、人々に衝撃を与えました。今から43年前の1976年のことでした。そして、正式な学名が与えられたのは、その7年も後の1983年、しかも新科新属新種という大発見でした。それ以来、メガマウスザメはあのホホジロザメにも引けを取らない話題性のあるサメとして注目を浴びてきました。
そして現在では、世界各地から138例ものメガマウスザメが報告されています(2019年7月3日現在)。その大部分は北西太平洋で記録されており、24例が日本からの発見です。捕獲されたメガマウスザメは多くが食用や廃棄処分となり、現在でもその生態の大部分は謎に包まれています。しかし、日本国内では標本が博物館や大学に登録され、一部は剥製標本としても残されています。これらの標本はメガマウスザメの形態学や生態学の研究に用いられ、日本の研究者もその生態解明に大いに貢献をしています。
講演会では、メガマウスザメの分類や生態などについて、最新情報も含めてご紹介します。

メガマウスザメの標本

メガマウスザメ KPM-NI 28784

講師:仲谷 一宏(なかや かずひろ)氏(北海道大学・名誉教授)

1945年千葉県生まれ。1974年北海道大学大学院博士課程を修了。水産学博士。北海道大学を2009年に退官し、現在は名誉教授。気仙沼シャークミュージアム名誉館長。専門は魚類の系統分類学で、特にサメ・エイ類を中心に研究を行っている。主な著書に「サメ---海の王者たち」(ブックマン社)、「さめ先生が教えるサメのひみつ10」(ブックマン社)、「世界の美しいサメ図鑑」(宝島社)、図鑑「危険生物」(小学館、分担執筆)、「サメのおちんちんはふたつ」(築地書館)、「サメ・ウォッチング」(平凡社、訳・監修)、「日本動物大百科・軟骨魚類」(平凡社、編集・執筆)などがある。

開催日 2019年8月18日(日曜)
場所 神奈川県立生命の星・地球博物館 1階西側講義室
開催時間 14時から15時
参加方法 当日受付
料金 無料
主催

魚の会(うおのかい)

「魚の会(うおのかい)」は、研究や産業、趣味を通じて「魚」に携わる人々が気軽に集い、親睦をはかり、あわせて水圏の環境保全に寄与することを目的として活動しています。第一線で活躍されている著名な先生をお招きして開催している年4回の講演会には、どなたでも自由に参加できます。お知り合いの方もお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

問合せ先 神奈川県立生命の星・地球博物館 担当:瀬能 宏
電話:0465-21-1515 e-mail:senou@nh.kanagawa-museum.jp