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魚の会(うおのかい)平成26年度第4回講演会 「西表島のハゼの興味深い生態」

魚の会(うおのかい)平成26年度第4回講演会 「西表島のハゼの興味深い生態」

日程:2015年2月22日(日曜)

私がフィールドとする西表島は、奄美や沖縄の島々の中でもとりわけ魚種が豊富です。日本の南西端に位置し、フィリピンの東方から北上して来る黒潮の影響を最初に受ける地理的条件に加えて、比較的大きな河川が発達し、河口にはマングローブ域(汽水域)が広がり、島の奥深くまで内湾が入り込むこと、そしてサンゴ礁域が発達することなど、多様な環境が揃っていることがその要因です。今回は、西表島の様々な環境で撮影した生物たちの生態の中から、主にハゼの仲間について解説を交えながら映像で紹介します。また、私は本業のガイドのかたわら、研究者に協力して長年図鑑作成にも携わってきました。今でこそ便利な写真図鑑が充実し、ネットでもすぐに検索できる時代になりましたが、私がガイドを始めた35年程前は、水中写真を多用した図鑑はまだ出版されておらず、ダイビングスタイルも現在とは全く違うものでした。なぜ図鑑作成に関わるようになったのか、その経緯などもお話出来ればと思っています。

講師:矢野 維幾(やの これちか)氏

1954年、鹿児島県生まれ。亜細亜大学経済学部卒業。西表島でダイビング・サービスを経営(ダイブサービスYANO代表)。ダイビング・ガイドとして各方面から信頼され、水中の生物にも造詣が深く、研究者と連携して数多くの新種や日本初記録種の発見に貢献。本業であるガイドのかたわら、海水から汽水、淡水まで、あらゆる環境で魚類を中心とした生態写真を撮影し続けている。最近ではデジタルカメラのフルハイビジョン動画機能を使い、水中生物の生態を記録することに熱中している。「日本の淡水魚」や「日本の海水魚」(いずれも山と渓谷社刊)をはじめとする数多くの図鑑や雑誌等に生態写真を提供。主な著書に「日本のハゼ」や「西表島の海」(いずれも平凡社)がある。

開催日 2015年2月22日(日曜)
場所 神奈川県立生命の星・地球博物館 1階西側講義室
開催時間 14時から15時
参加方法 当日受付
料金 無料
主催

魚の会(うおのかい)

「魚の会(うおのかい)」は、研究や産業、趣味を通じて「魚」に携わる人々が気軽に集い、親睦をはかり、あわせて水圏の環境保全に寄与することを目的として活動しています。第一線で活躍されている著名な先生をお招きして開催している年4回の講演会には、どなたでも自由に参加できます。お知り合いの方もお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

問合せ先 神奈川県立生命の星・地球博物館 担当:瀬能 宏
電話:0465-21-1515 e-mail:senou@nh.kanagawa-museum.jp