魚の会講演会
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魚の会(うおのかい) 平成23年度第2回講演会 「魚から見た東京湾の環境改変と環境再生」

魚の会(うおのかい) 平成23年度第2回講演会 「魚から見た東京湾の環境改変と環境再生」

日程:2011年8月21日(日曜)

東京湾は、世界にも類を見ない高い魚類生産力を有する内湾です。しかし、高度経済成長期以降に加速された環境改変、すなわち港湾、臨海工業地帯、廃棄物最終処分場の造成、交通インフラや都市再開発用地利用などによって、大きくその姿を変えられてきました。当然、魚にとっても住みにくい海になってしまったに違いありません。

演者は、幼い頃から横浜港で魚釣りをし、大学から始めたダイビングによって、約30年間にわたって東京湾各地に潜って魚類の生態調査を行い、人間によって痛めつけられた海で、魚がどの様に暮らしているのかを調べて来ました。また、最近10年ほどは、幅広い分野の方々と協働してアマモ場の再生活動に取り組みつつ、再生されたアマモ場にどんな魚が戻っているかなどを調べています。

こうした、東京湾の環境への人間活動の影響を魚の視点から見つめた、研究とも言い難い私のライフワークについてご紹介します。

講師:工藤 孝浩(くどう たかひろ)先生(神奈川県水産技術センター主任研究員)

神奈川県水産技術センター主任研究員。1962年誕生以来ずっと横浜市神奈川区滝の川流域に暮らす。就職を前に東京湾に骨を埋めようと決め、東京水産大学卒業後、神奈川県職員となり、2度の県庁勤務を経て現職。「海をつくる会」との出会いで市民活動に目覚め、学生時代から続けていた野鳥の潜水定点調査から野鳥・平潟湾流域の海・川・街・森の活動団体のネットワークづくりに参画し、海の環境教育を実践する。魚の視点から横浜のヒトとマチを見つめる研究者。主な著書に「ハマの海づくり」(共著、海をつくる会、(株)成山堂書店)「横浜・野鳥の海と生きものたち」(共著、八月書館)、「横浜の魚たち」(共著、(株)オールプランナー)などがある。

開催日 2011年8月21日(日曜)
場所 神奈川県立生命の星・地球博物館 1階東側講義室
開催時間 14時から15時
参加方法 当日受付
料金 無料
主催

魚の会(うおのかい)

「魚の会(うおのかい)」は、研究や産業、趣味を通じて「魚」に携わる人々が気軽に集い、親睦をはかり、あわせて水圏の環境保全に寄与することを目的として活動しています。第一線で活躍されている著名な先生をお招きして開催している年4回の講演会には、どなたでも自由に参加できます。お知り合いの方もお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

問合せ先 神奈川県立生命の星・地球博物館 担当:瀬能 宏
電話:0465-21-1515 e-mail:senou@nh.kanagawa-museum.jp