学芸トピックス
トップページ
新着情報
学芸トピックス
学芸員の瀬能がテレビ番組でハゼの進化や生態について解説しました

学芸員の瀬能がテレビ番組でハゼの進化や生態について解説しました

2022年1月28日 更新

学芸員の瀬能が1月10日に放送されたNHK BSプレミアムの「ワイルドライフ:世界自然遺産西表島 豪華絢爛!知られざるハゼの世界 」に出演し、ハゼの進化や生態について解説しました。ハゼと言えば江戸前のマハゼの天ぷらを思い起こす方が多いかも知れません。しかし番組に登場するハゼの多くは一般には知られていませんが、形態や色彩、生息場所など、非常に多様性が高く、その愛くるしい姿や行動をひと目見てファンになる方が続出するのではないかと想像します。ハゼは魚類の中では最大クラスの分類群(正確にはハゼ目あるいはハゼ亜目)で、カリフォルニア科学アカデミーから公開されている世界最大の魚類データベース「Eschmeyer's Catalog of Fishes」によれば、2020年1月4日時点で9科630属4,560種に達しており、最近10年間だけでも766種もの新種が発見されています。国内からは2020年3月時点で661種が報告されていますが、研究中の種類も多く、まだまだ底が見えない状況です。当館の資料中にもハゼがたくさん含まれており、画像だけでも900種類以上を含む4万7千点以上が収蔵されています。そのほとんどを収蔵資料データベースの「魚類写真」で検索・閲覧することができますので、下記を参考にぜひご覧になってください!!

 

KPM-NR 68827B ニチリンダテハゼ(ダテハゼ属) 西表島 水深20 m 内野啓道撮影

本種の標準和名は、1986年にこのハゼを日本新産種として報告した吉野哲夫・瀬能 宏・矢野維幾による共著論文中で命名されました。
接頭辞の「ニチリン」は、第1背鰭の斑紋が「日輪」を想起させることに由来します。

 

※KPM-NRは当館の魚類画像資料であることを示す記号です。

 

参考論文

Yoshino, T., H. Senou and K. Yano. 1986. First record of two gobiid fishes of the genus Amblyeleotris from Japan. Galaxea, 5(2): 261-266.

 

 

収蔵資料データベース 魚類写真

 

  • 検索のコツ
    当館では資料整理の都合上、やや古い分類体系に従って魚類資料が整理されています。ハゼについては検索項目の「科の和名」にシラスウオ科、ツバサハゼ科、カワアナゴ科、ハゼ科、オオメワラスボ科、スナハゼ科のいずれかを入力、もしくは複数の名称をスペースで区切って入力後に「項目内OR検索」を選択し、公開地域名に都道府県名や主要島名を入力して検索してみてください。
     
  • 検索例
    「科の和名」にハゼ科、「公開地域名」に西表島を入力して検索すると、4,353件の画像がヒットします。検索結果の画面右上にある「タイル表示」をクリックするとサムネール画像を一覧できます。また、検索値入力画面最下部の「表示件数」を最大の500件にしておくと、まとめて閲覧できるので便利です。「ソート指定」で分類を選択しておけば、学名のアルファベット順に並ぶので、同じ種類の画像をまとめて閲覧できます。