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魚の会(うおのかい) 令和4年度第2回講演会「黒潮が育む薩南諸島の魚たち」

魚の会(うおのかい) 令和4年度第2回講演会「黒潮が育む薩南諸島の魚たち」

「黒潮が育む薩南諸島の魚たち」

薩南諸島は大隅諸島から奄美群島の与論島まで、南北約500 kmにわたって約30の島々がならぶ島嶼群です。2008年に始動した「鹿児島・琉球列島産魚類の多様性調査プロジェクト」では、島ごとに包括的で大規模、そしてきめ細やかな調査を実施しています。これによって、薩南諸島における標本に基づく再現性のある魚類相の把握が可能になってきました。これまで南日本の海産魚における生物地理境界線は、淡水魚や多くの陸上動物と同様にトカラ海峡(渡瀬線)であると考えられていましたが、本調査の結果、同境界線は大隅諸島の「屋久島」と「硫黄島・竹島・種子島」の間に位置することが明らかになりました。本講演では薩南諸島を二分する魚類相の形成要因について議論するとともに、各島嶼の魚類相の特徴や近年記録された珍しい魚を紹介します。

 

ザクロイソハゼ Eviota rubrimaculata Suzuki, Greenfield et Motomura, 2015
KPM-NI 30770, ホロタイプ, 体長12.7 mm, 与論島産, 瀬能 宏撮影
アマミコイソハゼ Eviota amamiko Fujiwara, Suzuki et Motomura, 2019
KPM-NI 36630, ホロタイプ, 体長10.4 mm, 加計呂麻島産, 瀬能 宏撮影
ホデリイソハゼ Eviota perspicilla Fujiwara, Suzuki et Motomura, 2019
KPM-NI 36641, パラタイプ, 体長10.1 mm, 加計呂麻島産, 瀬能 宏撮影

アカヘビギンポ Enneapterygius phoenicosoma Motomura, Ota et Meguro, 2015
KPM-NI 38785, 体長20.5 mm, 奄美大島産, 瀬能 宏撮影
 

  • KPM-NIは当館の魚類標本資料であることを示す記号です。
  • ホロタイプとは学名の基準となる唯一の標本です。
  • パラタイプとはホロタイプの予備的な役割を果たす標本です。

講師:本村浩之(もとむらひろゆき)氏(鹿児島大学教授)

1973年静岡県生まれ。博士(農学)。国立科学博物館、オーストラリア博物館を経て、現在、鹿児島大学総合研究博物館に勤務。専門は魚類分類学で、フサカサゴ科を中心に熱帯・亜熱帯性魚類の分類や生物地理を研究している。これまでに168新種を記載、154種に新標準和名を提唱。日本産魚類全種リストを更新するのが日課。編著・監修書は「Fishes of Yaku-shima Island」、「硫黄島・竹島の魚類」、「与論島の魚類」、「学研の図鑑LIVE・魚」、「Market fishes of Panay」、「奄美群島の魚類図鑑」など80冊。

開催日 2022年8月28日(日曜)
場所 神奈川県立生命の星・地球博物館 1階西側講義室
開催時間 14時から15時
定員 当日受付 先着19名
料金 無料
主催

魚の会(うおのかい)

「魚の会(うおのかい)」は、研究や産業、趣味を通じて「魚」に携わる人々が気軽に集い、親睦をはかり、あわせて水圏の環境保全に寄与することを目的として活動しています。第一線で活躍されている著名な先生をお招きして開催している年4回の講演会には、どなたでも自由に参加できます。お知り合いの方もお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

問合せ先 神奈川県立生命の星・地球博物館 担当:瀬能 宏
電話:0465-21-1515 e-mail:senou@nh.kanagawa-museum.jp