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魚の会(うおのかい) 令和5年度第3回講演会「ペリーが持ち帰った魚の謎―ペリー艦隊と海洋生物」

魚の会(うおのかい) 令和5年度第3回講演会「ペリーが持ち帰った魚の謎―ペリー艦隊と海洋生物」

ペリー提督は日本遠征の目的を条約締結だけに留めず、江戸幕府の鎖国政策によりほとんど知られていなかった日本の博物についての調査も重要な任務と考えていました。特に魚類と貝類の調査を自分の監督下に置き、力を入れました。若い時から博物学や科学に興味を持っていたペリーは、過去にも任務で訪れた国々で収集した生物標本を持ち帰り、学者や博物館へ提供していました。戦争もありうると、日本遠征には魚類学者を同行させなかったので、捕獲直後の魚の絵を描かせて本国へ持ち帰りました。ペリーはどこで、どんな魚を、どのような方法で捕獲していたのでしょうか?これまであまり伝えられていない、海軍軍人とは別の顔のペリーについて一緒に学びましょう。

 

サクラマスOncorhynchus masou masou
(Brevoort, 1856) 北海道 瀬能 宏撮影

海で成長して河川を遡上してきた雄 KPM-NI 27062

サクラマスOncorhynchus masou masou
(Brevoort, 1856) 北海道 瀬能 宏撮影

海で成長して河川を遡上してきた雌 KPM-NI 27060


サクラマスOncorhynchus masou masou
(Brevoort, 1856) 北海道 瀬能 宏撮影

海で漁獲された雌 KPM-NR 29478

 

サクラマスOncorhynchus masou masou
(Brevoort, 1856) 北海道 瀬能 宏撮影

海に降りずに河川で成長した雄 KPM-NI 29294

 

サクラマスOncorhynchus masou masou
(Brevoort, 1856) 北海道 瀬能 宏撮影

海に降りずに河川で成長した雌 KPM-NI 26809

 

KPM-NIは当館の魚類標本資料であることを示す記号です。

 

講師:奥津弘高(おくつひろたか)氏(郷土資料研究家)

1951年神奈川県小田原市生まれ。1974年明治大学卒業。2010年論文「相模湾における汽船交通史」が小田原市郷土文化館研究報告第46号に掲載される。相模湾に初めて現れた蒸気船がペリー艦隊と知り、2004年頃よりペリー日本遠征の調査を始める。ペリー提督が帰国後の米議会報告書に魚や貝、鳥、動物など日本の生物に関する調査報告を掲載したことに注目。20年間の調査研究をまとめ、ペリー来航170周年にあたる2023年の7月に『ペリー艦隊の航海日誌』を出版。趣味は魚釣りで5歳からマブナ、10歳でアユやシロギス、15歳よりアマゴやヤマメ、イワナの渓流釣りに没頭し、関東・中部・東北・北海道の渓流に通い65歳で釣りを卒業。50代は趣味と運動を兼ね漁師の船に乗って刺し網漁や蛸壷漁を手伝い、魚類標本を地球博物館へ寄贈したこともある。現在は近世や近代の郷土資料を調査し、毎年研究発表を行っている。

開催日 2023年11月19日(日曜)
場所 神奈川県立生命の星・地球博物館 1階 西側講義室
開催時間 14時から15時
申し込み 事前申し込み不要・当日受付
料金 無料
主催

魚の会(うおのかい)

「魚の会(うおのかい)」は、研究や産業、趣味を通じて「魚」に携わる人々が気軽に集い、親睦をはかり、あわせて水圏の環境保全に寄与することを目的として活動しています。第一線で活躍されている著名な先生をお招きして開催している年4回の講演会には、どなたでも自由に参加できます。お知り合いの方もお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

問合せ先 神奈川県立生命の星・地球博物館 担当:瀬能 宏
電話:0465-21-1515 e-mail:senou@nh.kanagawa-museum.jp