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【企画展】日本のスゲ勢ぞろい ―撮って集めた269種!―

【企画展】日本のスゲ勢ぞろい ―撮って集めた269種!―

この展示は終了しました

お知らせ

2015年12月26日(土曜) 展示内容を掲載しました
2015年12月23日(水曜) 企画展「日本のスゲ勢ぞろい-撮って集めた269種!-」 に関する記事が掲載されました
2015年12月1日(月曜) スペシャルページを掲載しました

概要

2015年度 【企画展】日本のスゲ勢ぞろい ―撮って集めた269種!―
開催期間 2015年12月19日(土曜)から 2016年2月28日(日曜)
開催時間 9時から16時30分(入館は16時まで)
休館日 トップページのカレンダーを参照
観覧料 無料  ※常設展は別途観覧料がかかります。
主催 神奈川県立生命の星・地球博物館
問合せ先 神奈川県立生命の星・地球博物館
〒250-0031 神奈川県小田原市入生田499
電話:0465-21-1515 FAX:0465-23-8846

A4版チラシのPDFファイルをダウンロードできます

展示内容

スゲ(カヤツリグサ科スゲ属)は、世界中から約2000種が知られており、植物の中ではもっとも大きなグループです。日本は狭い国土にもかかわらず269種が分布しており、高山の岩場から砂浜、森林から湿原まで、さまざまな環境にそれぞれ異なった種が生育しています。森林や岩場に生えるスゲの中には、きわめて狭い範囲にしか分布していない種もあります。ある地域に限られて分布している生物種をその地域の固有種といいますが、スゲ属植物には日本の固有種が約90種も含まれています。
スゲは、カサスゲがすげ笠の材料として使われるくらいで、有用植物とはいえませんし、目立つ花を咲かせる植物でもありません。しかし、よく見ると渋い美しさを持っています。当館には日本産スゲ属植物の標本が全種そろっています。今回は、多様な日本のスゲの姿を標本と写真で紹介します。

展示入口

展示室入口を入ると、すげ笠をかぶったキツネが迎えてくれます。このケースにはすげ笠に使われるカサスゲ、小穂がタヌキの尻尾に似ているタヌキラン、小穂の雰囲気がアナグマを連想させるムジナスゲの3種のスゲが展示してあります。これらのスゲの名前からも、日本人が親しみをこめてスゲを見てきたことがわかります。

展示入口
キツネ

神奈川のスゲ

神奈川県のスゲ

日本には269種のスゲがありますが、生えている環境や地域によって異なった種が生育しています。各地のスゲを標本で見てみましょう。まず地元の神奈川県に産するスゲ86種を壁一面に展示しました。神奈川県にもこんなにたくさんの種類のスゲがあります。

日本列島のスゲの旅

日本列島を北から、北海道の高山、北海道の海岸と低地、東日本、日本アルプス、伊豆諸島・小笠原諸島、西日本、四国・九州、南西諸島の8地域に分け、およそ20点ずつ展示しました。そこにしか分布しない珍しい種類もあります。

日本列島のスゲの旅
日本列島スゲの旅(スゲの植木鉢)

スゲよもやま話

展示室中央には大ケースが6面あります。「スゲ属植物の分類」「谷地坊主」「分類の難しい種類」「まだまだ見つかる新種」「スゲの絶滅危惧種」「スゲの帰化植物」の6つの話題に分けてスゲの標本を展示しています。

日本のスゲの研究史 その1

日本のスゲの研究史1

日本のスゲの研究は江戸時代中期に日本に来たスウェーデンの植物学者ツュンベリーに始まります。ペリーの黒船が持ち帰った日本のスゲを研究したブーツ、日本のスゲを一番多く新種記載したフランシェなど、外国人による日本のスゲ研究から始まり、大井次三郎など日本人によるスゲ研究までを紹介し、関連する本や図譜を展示しました。

すげ笠をかぶろう

スゲに親しもう

合掌つくりの集落を背景にすげ笠をかぶって記念写真を撮ろう。実際に手にとってすげ笠を見てください。

日本のスゲの研究史 その2

日本のスゲの研究史2

平凡社「日本カヤツリグサ科植物図譜」、文一総合出版「日本のスゲ」など、最近のスゲ図鑑、1990年に発足し、2015年に25周年を迎えた「スゲの会」の活動を展示しました。

関連行事

サロン・ド・小田原「日本列島スゲの旅」(当日受付:友の会共催)終了しました

日時 2016年1月30日(土曜)17時30分から18時30分
場所 当博物館講義室
話題提供 学芸部長 勝山輝男
対象 一般

スゲの一覧

スゲの実のさまざまな形を見てみよう。
撮影:勝山 輝男(当館学芸部長)