【特別展】およげ!ゲンゴロウくん ~水辺に生きる虫たち~
日本には、かつて低湿地が多く存在していました。湿地が水田に変わってからも良好な水環境が保たれ、私たちの身近な場所に多く水生昆虫が生息していました。
しかし、その後の農薬の大量使用や、圃場(ほじょう)整備によって多くの水生昆虫のほとんどは姿を消し、現在、多くの種類が全国的に危機的な状態にあります。
この特別展では、水の中の多様な昆虫たちを標本や生きている状態で展示するほか、その衰退の様子や保全活動を紹介します。危機的な水辺環境の実態を知ることで、その再生や生物多様性を考えるきっかけとしていただきたいと思います。
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特別展 What's New
今回の展示は、一般にはあまりなじみのない虫たちで、興味をもっていただけるのか心配もありましたが、幸い多くの皆様のご来館をいただき、担当者冥利につきるものとなりました。 リピーターとなってくださった方々も沢山おられたようで、ご来場いただいた皆さんに楽しんでいただけたならば幸いです。ただ、水生昆虫たちの置かれている危機的状況も知っていただき、彼らの行く末にも心を沿っていただければと思います。 ありがとうございました。 (2011年11月6日 特別展担当 苅部治紀) |
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11月5日 |
いよいよ展示も終了を迎えますが、最後の追加です。 <今週のニューフェイス>カミヤコガシラミズムシ、クナシリシジミガムシ これで、総種数60種類に達しました。おそらくこれだけの規模の展示は二度と見られないと思います。空前絶後の生体展示を堪能してください。 |
11月2日 |
<今週のニューフェイス>エゾゲンゴロウモドキ、トウホクナガケシゲンゴロウ、ミヤマミズスマシが追加されました。 |
11月1日 |
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10月23日 | 泳ぐゲンゴロウを下から観察できる「ゲンゴロウくん 下から行きますっ!」のコーナーを追加しました。 |
10月22日 |
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10月18日 |
FMヨコハマの「KANAGAWA Muffin」で当館が紹介されました。 10月1日(土曜)の放送で、当博物館の苅部学芸員が、特別展 「およげ!ゲンゴロウくん~水辺に生きる虫たち~」を紹介しました。放送の様子はインターネット上で配信されています。 |
10月15日 | <今週のニューフェイス>トダセスジゲンゴロウが追加されました。分布が局所的でなかなかお目にかかれない美麗種です。 |
10月 4日 | <今週のニューフェイス>キイロコガシラミズムシ、シマケシゲンゴロウ、トウホクナガケシゲンゴロウが追加されました。 |
9月27日 |
いよいよ水生昆虫のシーズン到来です。水温も安定してきましたので、微小種を中心に、いろいろな種類を追加展示していきますので、お楽しみに。 <今週のニューフェイス>ヒメミズスマシ、コバンムシ(再登場)、ツブゲンゴロウ、ニセルイスツブゲンゴロウ、タマガムシ、コガシラミズムシ、クロホシコガシラミズムシが新たに登場しました。 |
9月22日 | コオイムシが産卵しました。しばらく「子守をするお父さん」が見られます。 |
9月21日 | 微小種かつ希少種の「キボシチビコツブゲンゴロウ」が登場。 |
9月16日 | オオコオイムシ登場。 |
9月8日 | 水槽内のトチカガミの花が盛りです。 |
9月7日 | ヒメミスカマキリが登場。本州産の大型水生カメムシの大多数が見られます。 |
9月5日 | 北海道産のゲンゴロウ類、エゾガムシが登場。カラフトマルガタゲンゴロウなどの希少種が見られる滅多にない機会です! |
特別展図録
特別展図録が発行されました。
「水生昆虫大百科」147ページ フルカラー、1000円です。
日本産ゲンゴロウ、ミズスマシなどのほぼ全種を網羅した初の水生昆虫原色図鑑、ゲンゴロウやミズスマシ、タガメなどの生態、水生昆虫の危機的状況と各地で取り組まれている保全活動、巻末には水生昆虫のマンガつきです。
お問い合わせは、当館ミュージアムショップまで。
展示内容紹介
水生昆虫水遊館
生きた水生昆虫が沢山見られます。北は北海道、南は沖縄まで、普段見ることが難しい種類も大集合!
現在生体展示中の水生昆虫
水生カメムシの仲間
コオイムシ、オオコオイムシ、タイコウチ、ヒメタイコウチ、ミズカマキリ、ヒメミズカマキリ、コバンムシ、マツモムシ、ホッケミズムシ、オオアメンボ
水生甲虫の仲間
ゲンゴロウ類
ゲンゴロウ、 フチトリゲンゴロウ、 ヒメフチトリゲンゴロウ、 マルコガタノゲンゴロウ、 コガタノゲンゴロウ、 クロゲンゴロウ、 トビイロゲンゴロウ、 シャープゲンゴロウモドキ、 ゲンゴロウモドキ、 オオシマゲンゴロウ、 シマゲンゴロウ、 ホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウ、 リュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ、 オキナワスジゲンゴロウ、 コシマゲンゴロウ、 ハイイロゲンゴロウ、 マルガタゲンゴロウ、 カラフトマルガタゲンゴロウ、 トダセスジゲンゴロウ、 シマケシゲンゴロウ、 コツブゲンゴロウ、 ルイスツブゲンゴロウ、 ムツボシツヤコツブゲンゴロウ、 キボシチビコツブゲンゴロウ、 ムモンチビコツブゲンゴロウ、 マルケシゲンゴロウ、 ヤギマルケシゲンゴロウ、 ヒメケシゲンゴロウ、 ルイスツブゲンゴロウ、 チャイロマメゲンゴロウ、 オオヒメゲンゴロウ、 エゾゲンゴロウモドキ、 トウホクナガケシゲンゴロウ メススジゲンゴロウ、 ケシゲンゴロウ
ガムシ類
ガムシ、 コガタガムシ、 コガムシ、 ヒメガムシ、 タマガムシ、 クナシリシジミガムシ
コガシラミズムシ類
クロホシコガシラミズムシ、キイロコガシラミズムシ、ヒメコガシラミズムシ、コガシラミズムシ、カミヤコガシラミズムシ
ミズスマシ類
ヒメミズスマシ、オオミズスマシ、ミヤマミズスマシ
標本のコーナー
当館に所蔵されている世界的な水生甲虫のコレクションである「阿部コレクション」を中心に、世界のタガメ、ゲンゴロウなどの標本、日本産の代表的な種の標本などを展示しています。日本から絶滅したと考えられているスジゲンゴロウ、タイワンコオイムシなどの貴重な標本も展示。また、各種の興味深い生態も紹介します。
「ゲンゴロウを守れ! 危機的状況と保全の取り組み」のコーナー
全国的に絶滅が危惧される種が多くなっている水生昆虫たちの危機的状況と、保全のための活動を紹介します。
映像のコーナー
タガメやゲンゴロウなど、代表的な水生昆虫の野外での生態を紹介します。
15. 動画コーナー
「日本産!水生昆虫カラー大図鑑」のコーナー
日本初!超小型種から大型種まで日本産の大多数を美しいカラー写真で紹介します。
16. 水生昆虫カラー大図鑑
「水生昆虫と文化」のコーナー
水生昆虫にちなんだ俳句や切手、食文化としての水生昆虫まで幅広く紹介します。
体験「ゲンゴロウくん 下から行きますっ!」のコーナー
このコーナーでは、泳ぐゲンゴロウを下からみることができます。泳ぐゲンゴロウを下から観察できる水槽の装置を制作しました。台をスライドして水槽の下に滑り込みます。土曜日や日曜日などスタッフ在駐時のみ体験できます。新鮮な視点での水生昆虫をお楽しみ下さい。
水生昆虫カード
特別展オリジナル「水生昆虫カード」を製作しました。展示解説とクイズ大会にご参加いただいた方に「水生昆虫カード」を配布します。日程は次のとおりです。すでにご覧になった方もぜひおいで下さい。
カードは全30種類です。
展示解説とクイズ大会の実施日
- 10月22日(土曜)、23日(日曜)
- 10月29日(土曜)、30日(日曜)
- 11月3日(祝日)、5日(土曜)、6日(日曜)
各日とも
- 10時~10時30分
- 11時~11時30分
- 13時30分~14時
- 14時30分~15時30分
概要
2011年度【特別展】およげ!ゲンゴロウくん ~水辺に生きる虫たち~ | ||||||||||||||||
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開催期間 | 2011年7月16日(土曜)から11月6日(日曜) | |||||||||||||||
開催時間 | 9時から16時30分(入館は16時まで) | |||||||||||||||
休館日 | 9月5日(月曜)・9月12日(月曜)・9月13日(火曜)・9月20日(火曜)・9月26日(月曜)・10月3日(月曜)・10月11日(火曜)・10月17日(月曜)・10月24日(月曜)・10月31日(月曜) | |||||||||||||||
観覧料 |
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関連行事 |
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主催 | 神奈川県立生命の星・地球博物館 | |||||||||||||||
協力 |
東海大学教養学部人間環境学科 北野研究室 東京大学総合研究博物館 琉球大学資料館(風樹館) 小田急グループ |
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問合せ先 |
神奈川県立生命の星・地球博物館 〒250-0031 神奈川県小田原市入生田499 電話:0465-21-1515 ファックス:0465-23-8846 |