【企画展】パノラマにっぽん ~地球観測衛星の魅力~
この展示は終了しました
「パノラマ」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか?山の頂上に登ったとき目の前に広がる光景ですか。「360度の大パノラマ」、「パノラマカー」という言葉もあります。いずれも展望を売りにしたものです。左右に広がるワイドな景色のことを思い浮かべる方が多いと思います。
「パノラマにっぽん」では、地球環境を調べている人工衛星「地球観測衛星」が観測したデータを使って、地形などの地面の様子がわかりやすいようにコンピュータ処理した画像を紹介します。高さや位置の関係をつかみやすいように立体化した鳥瞰図や、赤青の色メガネをかけると飛び出して見える余色立体図など、いろいろな画像で、にっぽんを見てみましょう。
あなたのいるところの広さを知っていますか?まわりはどうなっていますか?山や海は近いですか?そういうこともこの展示で見えてくるはずです。
- 「色と形から見る『にっぽん』“パノラマにっぽん”を楽しむために」(当館広報誌「自然科学のとびら」第12巻 第4号 通巻第47号に掲載)もお読みください。
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企画展参考図書「宇宙から見た日本 ~地球観測衛星の魅力~」も発売中です。当館ミュージアムショップで取り扱い中です。 -
大好評発売中!「宙瞰図ポスター」
「宙瞰図(ちゅうかんず)」とは…
当館の新井田主任学芸員が名づけた新しい鳥瞰図のことです。鳥瞰図ではありますが、鳥より遙かに高い宇宙から見ている地図です。
おもな展示
飛び出せニッポン 「南アルプスから関東平野」
4×3mの大きな地図です。赤青の色メガネで見ながらこの地図の上を歩くと、 飛びだしてくる地形に驚かされます。
宇宙から見る
地形のデコボコや地面の様子がわかる、衛星画像を使った鳥瞰図「宙瞰図」や、赤青の色メガネをかけると地形が飛びだしてくる「余色立体図」で、特徴ある日本各地を紹介します。
例えば…襟裳岬、日本アルプス(フォッサマグナ)、中央構造線、阿蘇など
地球を調べる
矢印例えば…画像解析方法、鳥瞰図作成方法の解説、余色立体図の作成方法の解説など
感想ノートから
企画展「パノラマにっぽん」では、ご来場いただいた皆様のご意見・ご感想などをお書きいただくノートを、2007年1月8日から展示室内に用意しています。
その中でいただいた展示パネルの誤字については、早速訂正いたしました。ご指摘ありがとうございます。
また、いくつか質問をいただきましたので、こちらで回答したいと思います。
Q:あのメガネは目が腐ってしまいます。以後、気をつけてください。
A:「メガネ」とは、余色立体図用の「赤青メガネ」のことだと思います。「赤青メガネ」を使って余色立体図を10分以上連続して見ていると、乗り物酔いに似た状態になるといわれています。 余色立体図を見ていて目が疲れましたら、一休みしてください。
Q:「北海道中央部」の鳥瞰図には、「札幌市」の場所に「北海道」と書いてありました。間違いではありませんか?
A:市町村の名前については、その庁舎のある場所に表記しています。また、表記が重なる場合には、村→町→区→市→政令指定市→都道府県の順に優先しています。鳥瞰図(宙瞰図)にしたとき、地名が重ならない程度に離れていれば両方表記できますが、この「北海道」の場合は重なるため、北海道の道庁所在地に「北海道」という表記になります。これはこの鳥瞰図(宙瞰図)を描くときのルールとしていますので、間違いではありません。
Q:赤青メガネを間違えて逆さ使いしたときの楽しさ発見!!
A:色メガネを左右逆に使うと、出っ張っているはずの山が地面にめり込んで見えてしまいます。
Q:メガネがボロボロです。
A:紙製の色メガネは、耐久性が低いのが難点です。さらに、顔のカーブに沿うように色メガネを曲げて使用される方が多いので、すぐにグニャグニャになってしまいます。曲げずに使っていただくと良いのですが・・・。
Q:沖縄がありません。
A:今回の展示では、種子島・屋久島を除いた島嶼部について、鳥瞰図や衛星画像地図がありません。
これは、当館で所有している地球観測衛星画像では、面積の狭い島については展示に耐えられる鳥瞰図を作成できなかったためです。沖縄をはじめとした南西諸島だけではなく、伊豆諸島、小笠原諸島については、今回は展示として取り上げることができませんでした。別の機会があれば、高解像度の画像を用いるなど改良し、展示したいと考えています。
おもな感想
1月8日
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大変おもしろかったです。
普段、地図をまじまじと見る機会がなかったので、今回、この企画展を見て、『地図っておもしろいじゃん!』とすごく思いました。何時間も見ていてもあきません。今度、また展示解説がある時に来たいと思います。 - 大変興味深く拝見いたしました。特に富士山の周辺がクレーターの様になっているのに驚きました。また、ゴルフ場の多さも興味深かったです。アナグリフの立体画像もおもしろかったですが、床面の富士山に融像できなかったのが残念です。陰影の逆転はあまり気になりませんでしたが、これは普段、地図をそこまで注意深く見ていないからなのでしょうか。
1月14日
- 興味深く1時間近く見入ってしまいました。視点が変わって、ハッとすることが多かったです。
1月20日
- 普段、あまりキチンと見なかった物も、見方を変えると結構面白いでした。立体も、小学生のフロク以来で。でも、床の立体がイマイチ立体に見えずに残念。鳥瞰図という言葉は、初めて知りました。とっても楽しかったです。以前旅行したところをたどったり・・・。ありがとう。
- 自分が大きくなったみたいです。緑あふれる国を大事にしたいと思いました。
1月21日
- こんな風に、立体的に見たことはなかったので、とても面白かったです。
2月3日
- 箱根が思ったよりデコボコしていて、面白かったです!!
2月7日
- 地形から断層が分かりやすかったです。
2月15日
- 初めて空から日本を見て、釘付けになりました。すばらしいですね、感動・・・。
2月18日
- 北から南から、東から西から、普段見慣れている日本地図のイメージをくつがえす、迫力画像に大変興味をもちました。日本列島って本当におもしろい!!すみずみの山、川、平野という起伏を足で感じ取るため、旅に出たくなりました。
2月23日
- 赤と青のメガネが、最初は何だこれ?と思ってたけど、見てみると、あっ!!すごいと思いました。楽しかったです。
- 生きている間に見ることが出来て幸せいっぱいです。常設展示されたら、どんなにうれしいことでしょう。ありがとうございました。
2月25日
- 日本全国の地図があり、とてもおもしろいので、またやるといいなと思います。
関連行事
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展示解説 終了しました
担当学芸員が展示室にて内容について説明いたします。
12月9日(土曜)、1月8日(月曜・祝日)、1月27日(土曜)、2月12日(月曜・祝日)、2月25日(日曜)
(各日11時から、13時30分から/各回30分程度) -
講座 終了しました
2月10日(土曜)「コンピュータで地球を見る」
開催概要
2006年度【企画展】パノラマにっぽん ~地球観測衛星の魅力~ | |
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開催期間 | 2006年12月9日(土曜)から2007年2月25日(日曜) |
開催場所 |
神奈川県立生命の星・地球博物館 特別展示室 〒250-0031 神奈川県小田原市入生田499 |
開館時間 | 9時から16時30分(入館は16時まで) |
休館日 | 毎週月曜日(1月8日、2月12日は開館)および12月29日から1月3日、1月9日 |
お問い合わせ | 0465-21-1515(代表) |
主催 | 神奈川県立生命の星・地球博物館 |
観覧料金 | 無料(但し常設展は別料金が必要です。詳しくは利用案内のページへ) |