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【特別展】かながわご当地菌類展

【特別展】かながわご当地菌類展

この展示は終了しました

きのこ、カビなどの菌類は、身近でありながら謎に満ちた存在です。本特別展では、神奈川県やその周辺から新種発表された菌類のほか、絶滅のおそれのあるレアな菌類、県内でなじみ深いきのこなど、これまでの研究の成果から、かながわらしい「ご当地菌類」を多数ご紹介します。展示のラストには、「みんなで選ぼう!かながわご当地菌類投票」コーナーもありますのでお楽しみに!

開催期間 2023年7月15日(土曜)から 11月5日(日曜)
開催時間 午前9時から午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日 休館日案内をご覧ください
観覧料
(常設展含む)
20歳から64歳:個人 720円(団体 610円)
20歳未満・学生:個人 400円(団体 300円)
高校生・65歳以上:200円
中学生以下:無料
展示場所 1階 特別展示室
主催 神奈川県立生命の星・地球博物館
後援 神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
協力 独立行政法人 国立科学博物館

展示内容

1. 知っているようで知らない菌類の世界

皆さんは「菌類」と聞いて具体的にどのような生物を連想しますか?

菌類は私たちにとって、とても身近な存在ですが、学校などで学ぶ機会が少なく、残念ながら菌類のことを正しく認識している人は多くありません。ここでは、菌類のおもな特徴や、どのような生き方をしている生物なのかといった、基礎的なポイントについて紹介しています。

2. かながわで身近な菌類

このコーナーでは、かながわで古くから食べられているきのこやそのユニークな食べ方、伝統工芸の鎌倉彫に使われている菌類、身近な環境で普通にみられる菌類を、実物の標本・資料をもとに紹介しています。

3. かながわの自然環境と菌類

神奈川県は比較的面積の小さな県ですが、海岸(砂浜や磯、干潟など)や河川、箱根火山、丹沢山地のブナ・ミズナラ林、低地に広がる照葉樹林といった多様な自然環境が凝縮されています。このコーナーでは、それぞれの環境に特徴的な菌類の標本を展示しています。また、林の落ち葉の下や地中にきのこを作る「地下生菌」についても紹介しています。

 

Cladonia vulcani イオウゴケ
キャラクター名:赤実 S(アカミ エス)

火山ガスのかかる特殊な環境に生育する地衣類。

 

当館菌類ボランティアのメンバーが製作した、野外での菌類探しを体験できる環境展示、「菌類さんぽみち」コーナーもお楽しみに!

4. かながわのレアな菌類

このコーナーでは、かながわで採られた標本をもとに新種として発表された菌類や、かながわの地名にちなんだ名前を持つ菌類、神奈川県レッドデータブック掲載種など、絶滅の危機にあるとされる菌類を多数展示しています。図鑑などに掲載されていない種も多く、他では中々目にすることのない貴重な菌類標本が目白押しです。

Lactarius glutininitens ヌメリハツ
キャラクター名:滑 初(ナメラ ハツ)

傘に強いぬめりがあるのが特徴。神奈川県大和市で最初に発見された。

Tylopilus fuligineoviolaceus クロムラサキニガイグチ
キャラクター名:黒村 咲稀(クロムラ サキ)

きのこの肉に強い苦みがある。当博物館周辺で発見され、新種記載された。

 

Coprinopsis cineraria ハイイロイタチタケ
キャラクター名:灰原 いたち (ハイバラ イタチ)

神奈川県大和市で最初に発見された。かながわで多く見られる。

Marasmius brunneospermus アミガサホウライタケ
キャラクター名:蓬莱 網美(ホウライ アミ)

大和市で最初に発見された。胞子の色が2色混じるのが特徴(キャラクターの髪も2色になっています)。

 

Clitopilus vernalis ハルノウラベニタケ
キャラクター名:春野 裏紅(ハルノ リク)

傘の裏のひだが淡いピンク色になるのが特徴(キャラクターの髪の色にも注目!)。2011年に新種記載された。

Helvella sp. オダワラノボリリュウ(仮称)
キャラクター名:小田原 龍華(オダワラ リュウカ)

当博物館周辺でしばしばみられるが、他の地域で見つかることが稀なきのこ。

Ophiocordyceps entomorrhiza オサムシタンポタケ
キャラクター名:筬虫 たんぽぽ(オサムシ タンポポ)

生きたオサムシに寄生し、きのこを発生させる冬虫夏草の一種。全国的にまれ。

Physarina alboscabra シシガシラホコリ
キャラクター名:獅子頭 ほこり(シシガシラ ホコリ)

微小なきのこ型をした、全国的にまれな変形菌。国内で二例目の記録が神奈川県内から報告された。

キャラクターデザイン:oso

5. 市民が開拓する、かながわの菌類研究

本特別展で展示している標本の多くは、菌類に関心のある一般市民によって集められたものです。また、アマチュア研究者により新種として発表されたものも数多く含まれています。ここでは、かながわで活躍するアマチュア研究者や団体の紹介、そして、専門家の監修のもと、アマチュアの手により作成が進められた菌類資料『新・入生田菌類誌』などについて紹介します。

 

6. みんなで選ぼう!かながわご当地菌類投票

本特別展では、かながわで見られる「ご当地菌類」から誕生した擬人化キャラクターが展示の中に登場します。展示の最後には、皆さんお気に入りの「菌類+擬人化キャラ」に投票していただくコーナーを用意しました。あなたのイチ押し菌類はどれ?

 

\ご当地菌類+擬人化キャラ人気投票の最終結果発表/を掲載しました!

 

展示図録

図録「かながわご当地菌類 ガイドブック」

B5判 116ページ 定価:1,000円(税込)

当館1階ミュージアムショップにて発売しています。(通信販売もしています。)

かながわご当地菌類展 オリジナルグッズ販売中!

【完売しました】

本特別展で登場する5種類の擬人化キャラのキーホルダーと、全キャラをあしらったクリアファイルを、1階ミュージアムショップにて販売中です。ここだけで手に入る、限定オリジナルグッズですので、皆さまどうぞお見逃しなく!(※品切れの場合は、ご容赦願います。)

 

アクリルキーホルダー(全5種) 470円(税込)

クリアファイル 250円(税込)

キャラクターデザイン:oso

特別展メニュー

「ハッシュ・ド・きのこ ランチ」

当館3階レストラン「フォーレ」では、特別展開催期間中【7月15日(土曜)  から11月5日(日曜)】に特別展メニューを販売いたします。

1,000円(税込)

関連イベント

特別展関連シンポジウム(オンライン開催)「かながわから発信する菌類の魅力」

終了しました

日時 2023年8月12日(土曜)13時30分から16時
演者 出川洋介 博士(筑波大学 山岳科学センター菅平高原実験所 准教授)
山本好和 博士(秋田県立大学 名誉教授)
高橋春樹 氏(アマチュア菌類分類学者)
折原貴道(当館主任学芸員 菌類担当)
申込 事前ウェブ申し込み制

シンポジウム詳細ページへ 


学芸員ギャラリートーク

日時

「菌類がもっと面白くなる!かながわご当地菌類キャラの秘密」

2023年7月21日(金曜)11時、14時
8月5日(土曜)11時、14時
8月19日(土曜)11時、14時
8月28日(月曜)14時


「特別展をさらに楽しむための注目ポイント」

9月17日(日曜)11時、14時

10月29日(日曜)11時、14時


11月5日(日曜)

  • 11時
    「モザイクガラス作品から見る菌類の世界—展示作品の深掘り紹介」
    ゲスト:柴田めいこ 氏(モザイクガラス作家、当館菌類ボランティア)
  • 13時30分
    「実はとっても美しい、野外のカビ観察のススメ」
    ゲスト:杉本 泉 氏(当館菌類ボランティア、外来研究員)
  • 14時
    「かながわご当地菌類投票 結果発表!」
実施時間 30分程度
場所 特別展示室 ギャラリートークスペース(中央の椅子とモニターのある空間)
申込 不要
定員 20名ほど
対象 どなたでも

 特別展「かながわご当地菌類展」を学芸員が解説します!(ミュージアム・リレー)

終了しました

担当学芸員による解説(前回の様子)
日時 2023年8月25日(金曜)13時15分から14時45分
申し込み締切日 2023年8月11日(金曜)
内容 特別展「かながわご当地菌類展」を学芸員がご案内いたします。そのほかの常設展示室もご覧いただけます。
申込 事前申し込み
定員 20人
対象 中学生以上
講師 折原貴道ほか

ミュージアム・リレー
詳細ページへ


 第138回 サロン・ド・小田原「市民科学が支える菌類研究—『新・入生田菌類誌』完成までの歩み」

終了しました

日時 2023年9月9日(金曜)14時から16時20分
内容

『新・入生田菌類誌』の完成・出版に至るまでの経緯や、関係する事例などを紹介します。

企画の後半は、開催中の特別展『かながわご当地菌類展』を一部担当学芸員の解説付きでご観覧いただきます。

申込 事前申し込み不要・当日受付
定員 先着45名
話題提供 折原貴道

サロン・ド・小田原
詳細ページへ