田中徳久(TANAKA, Norihisa)
氏名 | 田中徳久 (TANAKA, Norihisa) |
---|---|
所属 | 動物・植物グループ 館長 |
専門 | 植物社会学 |
学位 | 博士(学術) |
tanaka@nh.kanagawa-museum.jp |
ごあいさつ
2023年6月1日付にて、館長に就任しました。当博物館5代目の館長になります。歴代の館長に比べると力不足は否めませんが、職員一同、県民の皆様のご理解、ご協力のもと、職責を全うしたいと思います。引き続き、皆様方のご指導、ご鞭撻をお願いします。
なお、館長を拝命しましたが、専門分野の活動についても、継続していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
今は館長となった私ですが、高校生の時に生物部に入り、植物に興味を持つようになった頃には、植物を専門とする仕事に就くことも、博物館の学芸員になることも、微塵も想像していませんでした。大学時代は植物生態学を専門としていましたが、博物館では、地域植物相やその標本データベースに関わる時間も多く、2015年に授与された博士の学位は、その成果によるものです。
また、博物館の学芸員になる前は、神奈川県立中央青年の家の指導員をしていました。野外での観察会などでは、その頃の経験が大きく役に立っていると感謝しています。
2024年4月5日 更新
資料収集(あつめる)
日本最後のプラントハンターと呼ばれる古瀬 義氏(2MB)が集めた植物標本の情報を集めています。当館は25,000点を超える古瀬氏の標本を収蔵しており、最大のコレクションと思われますが、氏の標本はイギリスやスウェーデン、アメリカ、中国などの標本庫にも収蔵されており、その全貌は未知数です。
神奈川県の植物の“いま” を知るために、県内各地の植物の標本や情報を集めています。集まった情報は『神奈川県植物誌2001』や『神奈川県植物誌2018』、『神奈川県レッドデータブック2022 植物編』などに反映します。
県内はもとより、県外産の植物の標本も積極的に収集し、データベース化し、その情報はサイエンスミュージアムネットを通じ、GBIFに提供しています。
調査・研究(しらべる)
神奈川県の植物群落の現状の把握を目的に現地調査とデータベースの構築を行っています。
博物館に集められた神奈川県産の植物標本の属性情報を用い、県内の植物地理区分や分布累計などの解析をしています。
論文・著作等(抜粋)
【植物群落】
- 田中徳久・遠山三樹夫, 1990. 八ヶ岳山塊における亜高山帯針葉樹林の植物社会学的研究.横浜国立大学教育学部野外教育実習施設研究報告, (8): 1-21. 横浜国立大学教育学部, 横浜.
- 田中徳久, 1994. 神奈川県の植物群落 1. ハコネコメツツジ群落. 神奈川自然誌資料, (15): 53-58. 神奈川県立博物館, 横浜.
- 田中徳久, 1996. 神奈川県の植物群落2. カワラノギク群落. 神奈川自然誌資料, (17): 1-8. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
- 田中徳久, 1999. 神奈川のサツキ群落. 神奈川自然誌資料, (20): 103-108. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
- 田中徳久, 1999. 神津島天上山の植物群落. Actinia, (12): 147-158. 横浜国立大学教育人間科学部附属理科教育実習施設, 真鶴.
- 田中徳久, 1999. 八ヶ岳山塊の亜高山帯針葉樹林構成種の植物地理学的特性. 生態環境研究, 6(1): 127-132. 国際生態学センター, 横浜.
- 田中徳久, 2006. 植物群落. 高桑正敏・勝山輝男・木場英久編, 神奈川県レッドデータ生物報告書2006. pp.167-212. 神奈川県立生命の星・地球博物館.
- Ohashi, H., M. Yoshikawa, K. Oono, N. Tanaka, Y. Hatase and Y. Murakami, 2014. The Impact of Sika Deer on Vegetation in Japan: Setting Management Priorities on a National Scale. Environmental Management, 54: 631-640.
-
田中徳久, 2020. 特集 私のイチオシ植生~この植生を見て欲しい!, 神奈川県を基準産地とする植生単位. 植生情報, (24): 12-16.
-
村上雄秀・中村幸人・鈴木伸一・阿部聖哉・原田敦子・田中徳久, 2020. 日本の森林植生の群落体系(2019年版). 植生情報, (24): 26-35.
-
田中徳久・村上雄秀・鈴木伸一・中村幸人, 2024. 渓流辺の岩上に成立する低木群落の植物社会学的な位置づけ.(2MB) 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (53): 1–16.
【植物分類・植物分布】
- 勝山輝男・田中徳久, 1998. キジムシロ属の新帰化植物, ハイキジムシロ(新称). 植物研究雑誌, 73(3): 175-177.
- 田中徳久・勝山輝男, 1999. マメグンバイナズナ属の新帰化植物,ダイコクマメグンバイナズナ. 植物地理分類研究, 47(2): 159-160.
- 田中徳久・勝山輝男・木場英久, 2000. 日本新産の帰化植物スベリヒユモドキ. 植物分類地理, 50: 250-252.
- 木場英久・田中徳久, 2000. イネ科の新帰化植物,ホガクレシバ(新称). 植物研究雑誌, 75(4): 262-263.
- 田中徳久・高橋秀男編 2001. 宮代コレクション標本目録. 宮代コレクション植物標本目録作成編集委員会編, 宮代コレクション植物標本目録. pp.35-202. 横浜市こども植物園, 横浜.
- 田中徳久, 2001. ヤマゴボウ科. 神奈川県植物誌調査会編, 神奈川県植物誌2001. pp.619-620; オシロイバナ科. 同書. pp.620-621; ハナミズナ科. 同書. pp.620-621; ザクロソウ科. 同書. pp.622-623; ツルナ科. 同書. p.623; スベリヒユ科. 同書. pp.624-625; ナデシコ科. 同書. pp.625-649; ヤマグルマ科. 同書. p.680. フサザクラ科. 同書. pp.680-681; カツラ科. 同書. p.681; マツモ科. 同書. p.717; イワタバコ科. 同書. pp.1278-1279; ハマウツボ科. 同書. pp.1279-1282; シオン属. 同書. pp.1354-1365. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
- 田中徳久, 2002. 各都道府県別の植物自然史研究の現状, 14. 神奈川県. 植物地理・分類研究, 50: 177-178.
- 田中徳久, 2003. ガマ科. 横浜植物会編, 横浜の植物. pp.376-378;ヤマゴボウ科. 同書. p.548; オシロイバナ科. 同書. p.549; ザクロソウ科. 同書. p.550; ツルナ科. 同書. p.551; スベリヒユ科. 同書. pp.552-553; ナデシコ科. 同書. pp.553-574; フサザクラ科. 同書. pp.604-605; スイレン科. 同書. p.628; マツモ科. 同書. p.629; イワタバコ科. 同書. pp.1068-1069; ハマウツボ科. 同書. pp.1070-1971; シオン連. 同書. pp.1107-1123. 横浜植物会, 横浜.
- 田中徳久, 2003. 標本データを使った神奈川県の111個の地域メッシュによる植物地理.(3MB) 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (32): 7-22.
- 北川淑子・田中徳久, 2004. 横浜のレッドデータ植物目録. (1217KB)神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (33): 97-118.
- 田中徳久, 2004. 標本データによる横浜市の各区の植物相の特徴. (5MB)神奈川自然誌資料, (25): 57-66.
- 田中徳久, 2004. 標本データを使った横浜市の18区の植物地理.(989KB) 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (33): 1-8.
- 田中徳久, 2005. 神奈川県においてレッドデータ植物が集中して分布する地域の抽出.(3MB) 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (34): 47-54.
- 勝山輝男・田中徳久・木場英久・神奈川県植物誌調査会, 2006. 維管束植物. 高桑正敏・勝山輝男・木場英久編, 神奈川県レッドデータ生物報告書2006. pp.37-130. 神奈川県立生命の星・地球博物館.
- 田中徳久, 2006. 標本データを使った箱根における植物の分布類型.(1716KB) 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (35): 35-40.
- 田中徳久・勝山輝男, 2008. 標本データによる神奈川県における帰化植物の分布の拡大.(1259KB) 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (37): 31-38.
- 田中徳久, 2013. 標本庫の標本に基づいて明らかにされたカワラノギクの分布域.(9MB) 神奈川県立生命の星・地球博物館研究報告(自然科学), (42): 23-34.
- 勝山輝男・田中徳久・大西 亘, 2013. ツュンベリーの日本植物誌に記録された箱根産植物.(16.18MB)神奈川県立生命の星・地球博物館研究報告(自然科学), (42): 35-62.
- 大西 亘・田中徳久・勝山輝男, 2013. ウプサラ大学博物館のツュンベリーコレクションに含まれる日本産野菜類の最古の標本.(5.48MB) 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (42): 63-70.
- 勝山輝男・大西亘・田中徳久, 2013. ツュンベリーが日本で採集したスゲ属植物. 莎草研究, (18): 15-26.
- 田中徳久・勝山輝男・大西 亘・木場英久, 2014. 古瀬 義氏採集の植物コレクションに含まれる基準標本.(4,488KB) 神奈川県立博物館研究報告(自然科学),(43): 33-62.
- 田中徳久・勝山輝男・大西 亘, 2015. フランシェとサヴァチェが記載した神奈川県産シダ植物と単子葉植物の基準標本.(8,561KB) 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (44): 23-48.
- 田中徳久・大西 亘・勝山輝男, 2015. サヴァチェが採集した植物標本に残る神奈川県の絶滅植物.(4,921KB) 神奈川自然誌資料, (36): 11-20.
- 田中徳久, 2016. 神奈川県の地域植物相の重要な記録となる標本.(5,898KB) 神奈川県自然誌資料, (37): 1-10.
- 田中徳久・勝山輝男・大西 亘, 2016. フランシェとサヴァチェが記載した神奈川県産双子葉植物の基準標本.(8,293KB) 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (45): 41-68.
- 田中徳久・勝山輝男・大西 亘, 2016. 神奈川県植物分布図集2016-「神奈川県植物誌2018」に向けて-. 375pp. 神奈川県植物誌調査会・神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
- 田中徳久, 2017. 英国人植物採集家 James Bisset (1841-1911) により採集されたイワシャジン Adenophora takedae Makino の標本.(2,660KB) 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), 46: 57-61.
- 田中徳久, 2017. 神奈川県に産する帰化植物の原産地.(1,347KB) 神奈川自然誌資料, (38): 5-7.
- 田中徳久・勝山輝男・大西 亘, 2018. 神奈川県立生命の星・地球博物館の維管束植物標本の採集属性に基づいた構成.(1313KB) 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (47): 23-33.
-
田中徳久, 2018. フサザクラ科. 神奈川県植物誌調査会編, 神奈川県植物誌2018, p.651; ヤマグルマ科. ibid., p.697; ボタン科. ibid., pp.698-699; カツラ科. ibid., p.702; ヤマモモ科. ibid., p.912; フウチョウソウ科. ibid., pp.1083-1084; ツチトリモチ科. ibid., p.1122; ハマミズナ科. ibid., pp.1210-1211; ヤマゴボウ科. ibid., pp.1212-1213; オシロイバナ科. ibid., pp.1213-1214; ザクロソウ科. ibid., pp.1215-1216; ハゼラン科. ibid., p.1218; スベリヒユ科. ibid., pp.1218-1219; イワウメ科. ibid., p.1252; イワタバコ科. ibid., pp.1370-1371; ノウゼンカズラ科. ibid., pp.1402-1403; クマツヅラ科. ibid., pp.1405-1410; サギゴケ科. ibid., p.1462; ハエドクソウ科. ibid., pp.1463-1464; キリ科. ibid., p.1465; ハマウツボ科. ibid., pp.1466-1473; シオン属. ibid., pp.1570-1578; ホウキギク属. ibid., pp.1578-1582; シオン属. ibid., p.1582. 奈川県植物誌調査会, 小田原市.
-
金井和子・田中徳久, 2018. ケシ科. 神奈川県植物誌調査会編, 神奈川県植物誌2018, pp.652-659; ナデシコ科. ibid., pp1158-1186; リョウブ科. ibid., p.1258; キツネノマゴ科. ibid., pp.1399-1401. 神奈川県植物誌調査会, 小田原市.
-
田中徳久・内山寛, 2018. アリノトウグサ科. 神奈川県植物誌調査会編, 神奈川県植物誌2018, pp.730-. 神奈川県植物誌調査会, 小田原市.
-
田中徳久・勝山輝男, 2019. 『神奈川県植物誌2018』で新たに神奈川県の植物相に加えられた植物. Flora Kanagawa, (86): 1016-1021.
-
田中徳久, 2019. 『神奈川県植物誌2018』で標本が未確認の植物. Flora Kanagawa, (86): 1022.
-
田中徳久. 2019. 横浜のラショウモンカズラ. Flora Kanagawa, (87): 1029-1030.
-
田中徳久・勝山輝男, 2020. 横浜の植物相2020. 横浜植物会編, 横浜の植物2020―横浜の植物(2003)補遺―. pp.5-8. 横浜植物会, 横浜.
-
田中徳久・勝山輝男(編), 2020. 横浜市産維管束植物の区別分布表―2020―. 横浜植物会編, 横浜の植物2020―横浜の植物(2003)補遺―. pp.9-76. 横浜植物会, 横浜.
-
篠原康之・佐々木シゲ子・山口太郎・渡辺重彦・田中徳久・勝山輝男, 2020. 『横浜の植物』(2003) 補遺. 横浜植物会編, 横浜の植物2020―横浜の植物(2003)補遺―. pp.77-124. 横浜植物会, 横浜.
-
田中徳久・渡辺重彦, 2020. 横浜の植物相研究―先人たちの植物標本―. 横浜植物会編, 横浜の植物2020―横浜の植物(2003)補遺―. p.125-135. 横浜植物会, 横浜.
-
渡辺重彦・篠原康之・田中徳久, 2020. 標本の採集地を横浜市の区の変遷から読み解く. 横浜植物会編, 横浜の植物2020―横浜の植物(2003)補遺―. p.136. 横浜植物会, 横浜.
-
田中徳久, 2020. サイエンスミュージアムネットで公開されている神奈川県で採集された標本の同定変更. Flora Kanagawa, (89): 1067-1070.
-
田中徳久, 2020. 未登録標本の扱いは慎重に―横浜の植物相からサンシチソウを削除―. Flora Kanagawa, (89): 1070-1071.
-
田中徳久, 2021. 2018–2020年に見出した神奈川県の地域植物相の重要な記録となる標本.(2MB)神奈川自然誌資料, (42): 143-147.
-
石田祐子・山本絢子・田中徳久, 2022. 二宮町でカギカズラを確認. Flora Kanagawa, (91): 1090.
-
田中徳久・勝山輝男・秋山幸也・大西 亘・田村 淳・山本 薫・石田祐子. 2022. 維管束植物. 神奈川県環境農政部局緑政部自然環境保全課・神奈川県立生命の星・地球博物館編, 神奈川県レッドデータブック2022 植物編, pp. 44-326. 神奈川県, 横浜.
-
大森威宏・黒沢高秀・志賀隆・薄葉満・根本秀一・吉井広始・海老原淳・田中徳久・天野誠, 2022, 尾瀬産維管束植物相とその再検討. 低温科学, 80: 175-197.
-
大森威宏・黒沢高秀・志賀隆・薄葉満・根本秀一・吉井広始・海老原淳・田中徳久・天野誠, 2022, 尾瀬の維管束植物目録の見直し. 低温科学, 80: 199-223.
-
田中徳久, 2022.海を渡った植物標本―横浜植物会会員の採集標本―. 横浜植物会年報, (51): 45-47.
-
田中徳久, 2023. 国立科学博物館で見い出した淺井康宏氏が採集した植物標本. 横浜植物会年報, (52): 50-52.
-
田中徳久, 2023. 『神奈川県植物誌2018』で引用されている村上司郎氏が採集した植物標本. 横浜植物会年報, (52): 53-54.
-
Tanaka, N., A. Grabovskaya-Borodina, T. Katsuyama, T. Fukuda, W. Ohnishi, A. Shimizu and H. Ikeda, 2023. Lectotypification of Calamagrostis yatabei (Poaceae). Journal of Japanese Botany, 98: 110–113.
-
田中徳久, 2024. 『神奈川県植物誌2018』の正誤表について. Flora Kanagawa, (93): 1118–1119.
-
Tanaka, N., A. Grabovskaya-Borodina, T. Katsuyama, T. Fukuda & W. Ohnishi, 2024. Plant Type Materials from Kanagawa Prefecture (Japan) in the Herbarium of the Komarov Botanical Institute (LE; Russia): Lycophytes, Ferns, Gymnosperms, and Angiosperms (Monocots and some Dicots).(19MB) Bulletin of the Kanagawa Prefectural Museum (Natural Science), (53): 17–38.
【博物館】
- 田中徳久, 1998. 生命の星・地球博物館の博物館ボランティア. 神奈川県博物館協会会報, (69): 53-66. 神奈川県博物館協会, 横浜.
- 田中徳久, 2003. ボランティアは博物館資料の整備に重要な役割を果たせるのか?―生命の星・地球博物館における実践例とその成果,課題まで―. 神奈川県博物館協会会報, (74): 43-53.
- 田中徳久, 2011. 日本最初の植物同好会~横浜植物会の100年. 横浜植物会年報, (40): plate 2-3. 横浜植物会, 横浜.
- 田中徳久, 2011. キュー植物園とエジンバラ植物園訪問記. 神奈川県博物館協会会報, (82): 64-72.
- 田中徳久, 2012. 神奈川県立生命の星・地球博物館 企画展『日本最初の植物同好会―横浜植物会の100年―』報告. 横浜植物会年報, (41): 59-66. 横浜植物会, 横浜.
- 田中徳久, 2015. ルーペで観る非日常の世界と参加者のモチベーション. 植生情報, (19): 26-29.
- 田中徳久, 2016. 博物館と生態学(27)神奈川県植物誌のために収集された標本とそのデータベース. 生態学会誌, 66: 729-734.
- 田中徳久, 2017. 神奈川県立生命の星・地球博物館の維管束植物標本の採集年と採取者. 博物館研究, 52(8): 24-27.
-
田中徳久・勝山輝男・大西 亘, 2018. 神奈川県立生命の星・地球博物館の維管束植物標本の採集属性に基づいた構成.(1313KB) 神奈川県立博物館研究報告(自然科学), (47): 23-33.
- 渡辺恭平・田中徳久, 2018. 自然史博物館における資料の利活用の実情と課題. 神奈川県博物館協会会報, (89): 21-26.
-
田中徳久, 2019. 「博物館のまわり:ボランティアの活躍」に参加して. 神奈川県博物館協会会報, (90): 59-60.
-
田中 徳久, 2022. 神奈川県立生命の星・地球博物館 所蔵の古瀬義氏の採集標本. 長野県植物研究会誌, 55: 192-193.
-
田中徳久, 2024. 標本が育む地域の自然へのまなざし, 新『神奈川県植物誌』の調査をめぐって. BIOCITY, (97): 30–37.
学会発表等(抜粋)
- 田中徳久. 生命の星・地球博物館の学習支援事業の現状と問題点. 1997年5月24日(土)~25日(日), 日本環境教育学会第8回大会, 横浜国立大学.
- TANAKA Norihisa. Vegetation Units and Phytogeographycal Characters of Subalpine Coniferous Forests in the Yatsugatake Mountain Mass, Central Japan. 23(Sun.)-28(Fri.) July 2000, 43rd Symposium of IAVS. Nagano.
- 田中徳久. 『伊豆半島植物誌』のためのデータベース構築. 2010年3月25日(金)~28日(日), 日本植物分類学会第9回大会, 愛知教育大学.
- 田中徳久. 『伊豆半島植物誌』のためのデータベース構築. 2010年3月28日(日), 日本植物分類学会第9回大会公開シンポジウム「生物多様性保全における拠点機関の役割―COP10を契機として」, 名古屋市科学館サイエンスホール.
- 田中徳久・井上香世子・松江大輔・仙石原湿原保全調査ボランティア. 箱根仙石原湿原の火入れ後の植物相と植生の変化. 2010年9月11日(土)~13日(月). 植生学会第15回大会, 北海道立道民活動センター.
- 田中徳久・勝山輝男・大西 亘・木場英久. 古瀬 義氏採集の植物コレクションに含まれる基準標本. 2014年3月21日~22日, 日本植物分類学会第13回大会(熊本大学)
- 田中徳久. 伊豆半島東海岸の海岸植物群落. 2014年10月17日(金)~21日(火), 植生学会第19回大会, 朱鷺メッセ.
- 田中徳久・大西 亘・勝山輝男. サヴァチェが採集した植物標本に残る神奈川県の絶滅植物. 2015年3月6日(金)~8日(日), 日本植物分類学会第14回大会, 福島大学.
- 田中徳久. 伊豆半島東海岸の海岸植物群落の構成要素. 2015年3月18日(水)~22日(日), 第62回日本生態学会大会, 鹿児島大学.
- 田中徳久・大西 亘・勝山輝男. フランス国立自然史博物館(P)収蔵の神奈川県産維管束植物基準標本. 2016年3月6日(土)~8日(月), 日本植物分類学会第15回大会, 富山大学.
- 田中徳久・大西 亘・勝山輝男. 『神奈川県植物誌』のために市民が集めた標本のデータベース~50年間の地域植物相情報の蓄積~. 2018年3月8日(目)~10日(土), 日本植物分類学会第17回大会. 金沢歌劇座.
-
支倉千賀子・勝山輝男・田中徳久・大西 亘・池田 博, 2019年3月7日~9日. 神奈川県を基準産地とするセデンシノ(イネ科アズマザサ属)について. 日本植物分類学会第18回大会. 首都大学東京, 八王子市.
-
田中徳久・勝山輝男・大西 亘, 2019年3月7日~9日. 『神奈川県植物誌2018』で新産とされた植物. 日本植物分類学会第18回大会. 首都大学東京, 八王子市.
-
大西 亘・田中徳久・勝山輝男. 2019年3月7日~9日. 地域フロラ作成を目標としたインターネットデータベースの有用性と課題. 日本植物分類学会第18回大会. 首都大学東京, 八王子市.
-
田中徳久, 2021年10月16日 地域植物相研究の進展と植生研究の課題. 植生学会第26回大会, オンライン.
-
支倉千賀子・田中徳久・山口 正・池田 博, 2023年3月1日~5日. 小石川植物園にあった竹笹園の植栽種. 日本植物分類学会第22回大会. オンライン・千葉大学.
外部資金による研究
2023~2025年度
科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)
博物館所蔵植物標本の新規活用手法開発―標本価値の再認識とボランティアの持続的発展
(課題番号23K00966)
2017~2022年度
科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)
博物館資料の潜在的価値の顕在化―海を渡った植物標本からの生物多様性情報の発掘―
(課題番号:17K01218)
2014~2015年度(第23~24回)
新技術開発財団 植物研究助成
伊豆半島における海岸植物相の生態要素の解明
2011~2013年度
科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)
古瀬コレクションのメタデータベースと標本画像データベースの構築
(課題番号:23501233)
2008~2010年度(第17~19回)
新技術開発財団 植物研究助成
「伊豆半島植物誌」のためのデータベース構築と地球温暖化の影響評価
2007年度
日本科学協会笹川科学研究助成(実践研究)
博物館の標本資料を利用した帰化植物の分布の変遷パターン解析とその公開による標本資料の重要性と有用性周知の実践
(研究番号:19-805G)
展示(みせる)
担当した特別展・企画展
- 植物誌をつくろう!~『神奈川県植物誌2018』のできるまでとこれから~(2018年度)
- 日本のスゲ 勢ぞろい ―撮って 集めた 269種― (2015年度)
- 日本最初の植物同好会 ~横浜植物会の100年~(2010年度)
- 押し葉 ~古瀬義 植物標本コレクション~(2009年度)
- 丹沢の自然―その生い立ちと生きもの―(2003年度)
- 神奈川の植物 その10余年の変化(2001年度)
教育・普及(つたえる)
担当している講座・観察会
開館以来、親子を対象とした植物観察会を続けています。と言っても、私は子ども担当で、保護者は同僚に任せているのが現実ですが・・・
※次年度以降の実施予定については当館の行事案内等をご覧下さい。
普及的著作等(抜粋)
- 勝山輝男・高橋秀男・木場英久・田中徳久, 1997. ミュージアムブックレット(5): フォッサ・マグナ要素の植物―富士・箱根・伊豆に特有な植物たち―. 69pp. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
- 田中徳久, 2001. 大空を滑空する種子. 大場秀章監修, 植物の雑学事典. pp.147-149; サツキはなぜ険しい渓岸を好むか. 同書. pp.174-176; タンポポ戦争?生き残り戦略の新たな展開. 同書. pp.182-185; 自家中毒を起こすセイタカアワダチソウ. 同書. pp.186-188; ススキ草原が消えていくのはなぜか. 同書. pp.189-191; 治水で消えるカワラノギク. 同書. pp.192-194; 人手をかけないと護れない雑木林の自然. 同書. pp.195-197; 倒木があって森林は更新されている. 同書. pp.198-199; 植物群落の自動復元システム. 同書. pp.200-201; 意外に長い「春の妖精」の一生. 同書, pp.202-203; 雪田のドーナツ状植物群落. 同書. pp..216-218; 神津島の“擬似高山帯”と“砂漠”. 同書. pp.219-221. 日本実業出版社, 東京.
- 勝山輝男・木場英久・田中徳久(編), 2001. 写真でみる神奈川の植物. 93pp. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
- 田中徳久, 2006. 暖かさの指数、寒さの指数. 神奈川県立生命の星・地球博物館監修,新「理科」の地図帖. p.56.;日本の植生帯を観る。ハイマツ帯は高山帯ではない?1. 同書. pp.58-59.;ニッポンの森林(1)ブナ林、その豊富な植物相の特徴は?. 同書. pp.60-61.;ニッポンの森林(2)残された原始の照葉樹林を訪ねる. 同書. pp.62-63.;産業革命から生まれた自然保護の思想!天然記念物に指定された植物たち. 同書. pp.68-69. 技術評論社, 東京.
- 田中徳久, 2009. 古瀬義氏植物標本コレクション.(2MB) 自然科学のとびら, (15)4: 31-32. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
- 田中徳久, 2009. 台湾大学での“協議合作備忘録簽約儀式”報告. (725KB)自然科学のとびら, (16)1: 6. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原.
- 田中徳久, 2010. 体のスケールと心の物差し. 神奈川県立生命の星・地球博物館編, フィールドワークの達人. p.50., 植生調査のスタイル. 同書, p.85. 東海大学出版会, 秦野.
- 田中徳久, 2010. 日本最初の植物同好会、横浜植物会の果たした役割. (5MB)自然科学のとびら, 16(4): 31-32.
- 田中徳久, 2015. 野外観察を通して植物を理解する. Green Age, (2015-7): 4-7.
- 田中徳久, 2015. サヴァチェが神奈川県で採集した植物標本. (1851KB)自然科学のとびら, 21(3): 23.
- 田中徳久, 2017. データベースに登録された維管束植物の標本数が30万点に達しました. (926KB)自然科学のとびら, 23(1): 2-3.
- 田中徳久, 2017. 友の会設立前夜、期待どおり?期待はずれ?. 神奈川県立生命の星・地球博物館友の会20周年記念誌編集委員会編, 友の会で語る自博物館の楽しみ方―博物館友の会20周年記念誌―. pp.13-15. 神奈川県立生命の星・地球博物館友の会, 小田原.
- 田中徳久, 2018. 『神奈川県植物誌2018』~40年間の植物誌調査の成果~.(2MB) 自然科学のとびら, 24(2): 10-11.
-
田中徳久, 2018. 地域の植物を調べる. 神静民報. 2018年7月21日掲載.
-
大西 亘・勝山輝男・田中徳久, 2018. 植物誌をつくろう!~『神奈川県植物誌2018』のできるまでとこれから~. 83pp. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原市.
-
田中徳久, 2018. 帰化植物の盛裏を追う. 神奈川新聞2018年10月6日
-
鈴木 聡・田中徳久, 2018. 氷河時代と生物の移動. 神奈川県立生命の星・地球博物館編, 神奈川県立生命の星・地球博物館展示解説書, 改訂新版, pp.124-125. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原市.
-
田中徳久, 2018. 氷河時代を生き抜いたブナ帯の動植物. 神奈川県立生命の星・地球博物館編, 神奈川県立生命の星・地球博物館展示解説書, 改訂新版, pp.126-127; 神奈川県を特徴づける生物, ibid., p.128-131; 神奈川県植物誌, ibid.,, p. 190; 神奈川の植物, ibid., p.191; 渓岸の植物, ibid., p.191. 神奈川県立生命の星・地球博物館, 小田原市.
-
田中徳久, 2019. 『神奈川県植物誌2018』刊行. Flora Kanagawa, (86): 1015-1016.
-
田中徳久, 2019. 臺中世界花卉博覧會(2018 台中フローラ世界博覧会). (984KB)自然科学のとびら, 25(2): 9.
-
田中徳久, 2020. 訪ね損ねた春の花を訪ねて. 友の会通信, (108): 4.
-
田中徳久, 2020. 八方尾根の植物群落. 横浜植物会年報, (49): 29-31.
-
田中徳久, 2020. 先輩学芸員の残したもの-30万点の標本と「神奈川県植物誌」の基礎-. (1930KB)自然科学のとびら, 26(4): 30-31.
-
田中徳久, 2022. 変わらぬ博物館の使命と活動. 神静民報2022年5月21日掲載
-
田中徳久, 2022. 『神奈川県レッドデータブック2022 植物編』が刊行されました. (2MB)自然科学のとびら, 28(2): 12-13.
-
田中徳久, 2022. ハマカキラン. 横浜植物会会報, 53(4). No pagenation.
-
田中徳久, 2023. 神奈川県での牧野富太郎. 自然科学のとびら, 29(3): 18–19. 9/15
-
田中徳久. 2023. 館長就任のご挨拶. 友の会通信, (121): 2. 9/15
-
田中徳久, 2023. 牧野富太郎と横浜植物会. ミドリ, (130): 2–3.
-
田中徳久, 2023. 神奈川県の植物相調査. ミドリ, (131): 4–5.
-
田中徳久, 2024. 大空を滑空する種子. 大場秀章監修, 植物のプロが教える面白くてためになる植物観察の事典. pp.66-69;意外に長い「春の妖精」の一生. 同書, pp.104-106; 倒木があって森林は更新されている. 同書. pp.157-159; サツキはなぜ険しい渓岸を好むか. 同書. pp.194-197; 雪田のドーナツ状植物群落. 同書. pp..198-201; 神津島の“擬似高山帯”と“砂漠”. 同書. pp.202-205; タンポポ戦争?生き残り戦略の新たな展開. 同書. pp.260-265; 自家中毒を起こすセイタカアワダチソウ. 同書. pp.266-269; ススキ草原が消えていくのはなぜか. 同書. pp.270-273; 治水で消えるカワラノギク. 同書. pp.274-277; 人手をかけないと護れない雑木林の自然. 同書. pp.278-281. 山と渓谷社, 東京.
-
田中徳久, 2024. 村上司郎氏ご逝去. Flora Kanagawa, (93): 1120.
-
田中徳久, 2024. 長谷川義人氏ご逝去. Flora Kanagawa, (93): 1120.
リファレンス・取材
- 2色半々のキク(2011年11月15日 神奈川新聞掲載)
- かれんな花…実は特定外来生物「オオキンケイギク」(2011年6月1日 神奈川新聞掲載)
-
〈神奈川未来人〉絶滅危惧種を守りたい(2021年2月22日 東京新聞掲載)
外部からの依頼等(2014年度から2017年度分)
2014年
- やまと市民大学講座「相模野大地の植物」大和市生涯学習センター大和市生涯学習センター
- やまと市民大学講座「相模野台地の植物群落」大和市生涯学習センター大和市生涯学習センター
2015年
- 川崎学 自然Ⅱ 川崎の多様な自然「侵入してきた外来生物」 NPO法人かわさき市民アカデミー 川崎市生涯学習プラザ
- 川崎学 自然Ⅱ 川崎の多様な自然「多摩川の河口域における観察」 NPO法人かわさき市民アカデミー 多摩川河口域
- 伊東自然歴史案内人養成講座「伊豆の植物」 伊東市観光課 生命の星・地球博物館講義室
- 伊勢原の自然に関する研究部会「神奈川(伊勢原)の植物、植物写真の撮り方」 伊勢原市教育委員会 伊勢原市青少年センター
- 湘南グリーンコネクション2015「神奈川の帰化植物~湘南地域の事情~ (公財)かながわトラストみどり財団湘南地区推進協議会 寒川町町民センター
- 第2回自然観察指導技術研修会「里山の植物群落の観方」 県自然環境保全センター 自然環境保全センター
- 横浜植物会12月例会「2015年植物界の話題」横浜植物会 横浜市こども植物園
- 第6回馬車道サイエンスカフェ「あなたの周りの草花、このごろ変わってきていませんか?ー近年の神奈川県における植物の変化についてー」NPO法人薬剤師と地域薬局活動ネットワーク 馬車道十番館
2016年
- 事前学習「生物多様性を考えるー神奈川県の植物相からー」横浜女学院中学校
- 有毒植物等に関する知識と技術の向上を図る研修会「食べられる植物に似ている食べられない植物」川崎市健康安全研究所 JAセレサみなみビル
- 横浜植物会12月例会「2016年植物界の話題」横浜植物会 横浜市こども植物園
- 平成28年総会記念講演「標本データベースを活用した神奈川県の地域植物相の特徴と多様性」植物社会学研究会 東京農業大学
- 未来の夢講座「博物館の役割と学芸員の仕事」大磯高校 神奈川県立生命の星・地球博物館
2017年
- NPO法人神奈川県自然保護協会総会 講演「かながわの帰化植物事情」 NPO法人神奈川県自然保護協会 田中徳久 神奈川県民センター
- 「地域の植物相調査と標本データの活用」 公益財団法人地球環境戦略研究機構国際生態学センター 田中徳久 横浜情報文化センター
- 横浜植物会12月例会「2017年植物界の話題」 横浜植物会 田中徳久 横浜市こども植物園
- 横浜植物会1月例会「やさしいAPG分類体系」 横浜植物会 田中徳久 横浜市こども植物園
- 地域の植物を調べ、まとめる (公財)地球環境戦略研究機関国際生態学センター 田中徳久 IGES東京サスティナビリティフォーラム
非常勤講師
自然系の博物館の学芸員として、博物館における実際の活動を伝えています。
- 日本女子大学「博物館実習(A)」 (2009~2010年度、2017~2018年度)
- 横浜国立大学教育人間科学部「自然博物館学」 横浜国立大学 田中徳久(2005年度~2015年度)
地域に根差した博物館活動の一環として、地域の自然の概要や重要性、調査法、野外活動の心得などを伝えています。
- 神奈川大学理学部「地域の自然史」 (2010年度~)
- 桜美林大学リベラルアーツ学群「野外安全管理」 (2011年度~)
-
桜美林大学リベラルアーツ学群「自然環境調査法」 (2021年度~)
学芸トピックス
学芸員の活動成果や、メディアに取り上げられた際の情報を紹介しています。